ライフネット生命保険のLGBTQ+への取り組み
ライフネット生命保険株式会社(以下、ライフネット)は、LGBTQ+やその他の性的マイノリティに関する企業の取り組みを評価する「PRIDE指標2025」において、最高評価であるゴールド認証を10年連続で獲得しました。この評価は、ワーク・ウィズ・プライド(wwP)が定めたもので、日本国内でのLGBTQ+の働きやすい職場作りを目指すものであり、ライフネットが生命保険業界でも初めての10年連続受賞となることは、注目に値します。
PRIDE指標とは?
PRIDE指標は、LGBTQ+における多様性の重要性を広めるため、企業や団体の多様性への取り組みを評価する指標です。この指標は、政策の明示、Representation(当事者コミュニティの重視)、啓発活動、制度の発展、そして社会貢献といった5つの分野で構成されており、それぞれの基準に基づき点数が付与され、企業はゴールド、シルバー、ブロンズとして認定されます。
ライフネットの主な取り組み
1. Policy(行動宣言)
ライフネットでは、多様性を尊重する姿勢を採用マニフェストの中で明確に表現し、性別や性的指向、性自認、国籍、学歴に関する差別を禁止しています。また、就業規則にもセクシャルハラスメントやパワーハラスメントの禁止を規定し、全ての社員が安心して働ける環境を整えています。
2. Representation(当事者コミュニティ)
社内にはダイバーシティチームが設けられ、LGBTQ+の理解促進に向けた取り組みが行われています。加えて、ハラスメントに関する相談窓口を設置し、専門機関への相談も可能としています。
3. Inspiration(啓発活動)
ライフネットでは、外部講師を招いて全社員向けにLGBTQ+関連の研修を実施。また、社内SNSや朝礼を通じて継続的に周知活動を行い、全社員の意識向上に努めています。
4. Development(人事制度・プログラム)
社員が性別を問わず、希望する通称名を使用できる制度や、同性異性に関わらずパートナーとともに休暇を取得できる柔軟な人事制度を整えています。特に、パートナーの参加を奨励する家族参加型のイベントを実施し、多様な家族のかたちに配慮しています。
5. Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)
ライフネットは、「レインボーフォトプロジェクト」を通じて、LGBTQ+関連の書籍の寄贈や支援団体への寄付を行っており、地域社会への貢献も重要視しています。また、今後「Tokyo Pride 2025」への参加も控えており、さらに多様性の発展に貢献していく姿勢を見せています。
企業文化としてのダイバーシティ
ライフネット生命は、企業理念のなかで「多様性を尊重し、協力しあうことで、変化に対応しつづける」という言葉を掲げています。この企業文化は、同社の業務運営の中で浸透し、全社員がそれを体現できる環境が整えられています。多様性に対する理解と支援を企業としての核に据えており、今後もその姿勢を貫いていく方針です。
ライフネット生命は「安心して未来世代を育てられる社会」を目指し、持続的な多様性の重要性を強調し続けています。これからもLGBTQ+を含む全ての人々がそのままの自分で働ける環境づくりに貢献し続ける企業でありたいと願っています。