DMARC導入とセキュリティ強化の新たな視点
2025年7月17日に開催されたセミナーが、参加者からの要望を受けて再放送されることとなりました。テーマは「DMARCを導入しただけで満足していませんか?『p=none』の落とし穴」です。
DMARCとは?そしてその誤解。
DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)は、電子メールの認証プロトコルの一つです。このプロトコルはなりすましメールを防ぐための手段として多くの企業に導入されていますが、注意が必要です。多くの企業が「DMARCを導入した」と言っても、それはセキュリティ強化のほんの入り口に過ぎません。特に「p=none」の設定のままだと、実際にはDMARCレポートが収集されるだけで、なりすましメールの排除にはつながっていないのです。
このような状況は、攻撃者にとっては絶好の標的となり得ます。「p=none」で放置することは、ブランドの信頼性やメールの到達率に深刻な影響を及ぼすリスクを含んでいます。今後、受信側の要件が厳しくなるなかで、真の対策として「p=reject」への移行とその運用の重要性がますます増しています。
なぜ「p=reject」移行が進まないのか?
DMARCは、正しく運用することで初めて効果が発揮されるものですが、多くの企業が「p=reject」とまで進めていないのが現実です。この背景には、正規の送信元サーバーを把握していないケースや、DMARCレポートを解析し、適切な判断を下す体制が不足していることが挙げられます。また、メール環境の可視化が不十分であることや、DNSの変更にあたって他の部門との調整が求められることが、進行を妨げる要因となっています。こうした複合的な課題に直面しつつも、「p=reject」への移行には、適切なツールの導入と、運用の改善が欠かせません。
DMARCレポートを武器に
このセミナーでは、「p=reject」を実現するための実践的なステップをご紹介します。中心となる内容は、DMARCレポートの読み解き方です。まずは送信ドメインの棚卸しからなりすましの特定、そして段階的にポリシーを強化していく方法を詳しく解説します。また、正規メールの誤送信リスクを避けながら安全に「p=reject」へ移行するための現実的なアプローチについても触れ、継続的な監視と改善を担保するためのDMARC Managerの利用法についても詳しく紹介します。
このウェビナーでは、知識と実務のギャップを埋めるための「実践的な運用ノウハウ」を学ぶことができます。
主催・共催
本セミナーは、Hornetsecurity株式会社が主催し、株式会社オープンソース活用研究所、マジセミ株式会社が協力しています。
詳細や参加申込については、マジセミの公式サイトをご覧ください。今後も「参加者の役に立つ」ウェビナーが開催される予定です。
お問い合わせ
マジセミ株式会社
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この機会に、メールセキュリティの理解と対策を深めていきましょう。