ハーパーコリンズ、Crunchyrollのマンガ事業をフランスとドイツで買収し市場を拡大
ハーパーコリンズ、Crunchyroll のマンガ事業を買収
米国の大手出版社、ハーパーコリンズ・パブリッシャーズが、国際的なアニメブランドであるCrunchyrollのフランスとドイツにおけるマンガ出版事業を買収することで合意したというニュースが発表されました。この取引により、急成長を続ける日本のマンガ(コミックス、グラフィックノベル)の市場が、フランスとドイツのハーパーコリンズのポートフォリオに初めて追加されることとなります。
この新たな展開は、2025年下半期に完了する予定で、取引条件は非公開となっています。ハーパーコリンズの日本における成功を礎に、欧州のマンガ市場での足場を固める意向が窺えます。
取引の詳細と目的
取引が完了すると、井山英貴氏が新設されるチームを指揮し、シャンタル・レスティーボ=アレッシの監督のもとで運営されます。日常業務は、ハーパーコリンズ・フランスとハーパーコリンズ・ドイツがサポートを行います。
ハーパーコリンズの社長兼CEO、ブライアン・マレー氏は、「この新たな挑戦により、欧州でのマンガ事業が進展し、当社の専門性と対応力がさらに強化されると信じています」と語っています。
また、フランスとドイツのレベルの高い出版チームとの協業によって、日本のマンガ出版社との関係も深まることを期待していると述べています。この買収は、ハーパーコリンズ全体のマンガ事業の国際展開に向けた重要な一歩となるでしょう。
Crunchyroll との協力
買収に関し、Crunchyrollの社長、ラウール・プリニ氏は、「ハーパーコリンズという新たな環境で、私たちのマンガの魅力を現地ファンに届け続けられることに感謝しています」と強調しています。Crunchyrollは、引き続きファンに最高のアニメ体験を提供することを目指し、マンガ事業の成長に貢献していく意向を示しています。
ハーパーコリンズとCrunchyrollの背景
ハーパーコリンズは、200年以上の歴史を持つ世界第2位の一般書出版社であり、15か国以上で事業を展開しています。毎年約1万点の新刊を刊行し、20万点を超える作品を有する同社は、幅広いジャンルの書籍を提供しています。受賞作家を多数擁するハーパーコリンズは、今後もその豊富な経験をもとに、欧州のマンガ市場でのプレゼンスを強化していくことでしょう。
Crunchyrollは、アニメへの情熱を基にしたグローバルなアニメブランドであり、プレミアムストリーミングサービスを中心に、イベントや劇場公開、ゲーム、グッズなど多岐にわたるサービスを提供しています。
このような背景を持つ両社の協力により、フランスとドイツのマンガ市場が今後どのように進化するかが、一層注目されることになるでしょう。マンガ好きにとっては、新たな作品と出会える大チャンスとなることが期待されます。
ハーパーコリンズとCrunchyrollの今後の展開に、ますます目が離せません。
会社情報
- 会社名
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株式会社ハーパーコリンズ・ジャパン
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-5-1大手町ファーストスクエア イーストタワー19階
- 電話番号
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