株式会社リモハブの資金調達と今後の展開
株式会社リモハブは、心臓リハビリテーション分野に革命をもたらすべく、第三者割当増資を実施しました。この資金調達は、同社が目指す遠隔医療システムのさらなる進化に必要な資金を確保するための重要なステップです。
背景と課題
日本における心疾患は年々深刻さを増しています。総死亡数の中で心疾患が死因として第2位を占めており、その中でも心不全が特に多くの患者を抱える疾患です。特に高齢者にとって、通院しながらのリハビリテーションは大きな負担となってしまうことが多く、その結果、実際にリハビリを受けられるのはわずか1割未満という現実があります。
このような事態に対し、リモハブではIoT技術を活用して、医療従事者からの遠隔管理を実現し、自宅にいながら安心してリハビリを行えるシステムを開発しています。他国ではウェアラブルデバイスの活用例はありますが、リモハブの進めるリアルタイムでの遠隔医療は、国内外でも事例が少なく、先進的な取り組みと言えます。
今回の資金調達
新たに獲得した資金は、最新のプロトタイプの改良を含め、医療機器の製造販売に関する許認可取得や複数の施設での臨床研究準備に充てられる予定です。この増資によってリモハブは、事業拡大の速度を加速し、将来的には保険適用を目指すことが期待されます。
プロトタイプの進捗
現在、少数の患者を対象にしたフィージビリティ試験が進行中であり、その結果が事業化の鍵を握ります。この試験から得られるデータは、リモハブのシステムをより実践的なものへと進化させ、効果的なリハビリを提供するための基盤となります。
株式会社リモハブとは
設立は2017年で、大阪府豊中市を拠点にしています。谷口達典医師を代表とし、「世界中の人に健幸」とのミッションを掲げ、循環器内科の専門性を生かした革新的な遠隔医療システムの開発を進めています。現状、心疾患の予後改善を目指し、取り組みを加速しています。
詳細な会社情報は公式ウェブサイト(
リモハブ)から確認できます。今後の進展に期待が寄せられています。