名古屋大学発AIベンチャー・トライエッティングが1.2億円の資金調達を成功
名古屋大学から誕生したAIベンチャー企業、株式会社トライエッティングが、プレシリーズAラウンドにおいて約1.2億円の資金調達を行いました。この資金調達は、今後の事業スピード向上を目的としており、同社が掲げる「安価・短納期・高精度」というコアバリューのもと、事業のさらなる拡大を目指します。このラウンドで集まった資金は、人工知能(AI)のビジネス応用をさらに深化させるためのものです。
1. 資金調達の背景と目的
トライエッティングは2016年に設立されて以来、大手から中小企業まで幅広く顧客を持ち、著しい成長を遂げています。主演者の長江祐樹社長は、これまでの成功を背にさらなる事業スピードの向上を目的に資金調達に動いたと説明しています。特に、「ビジネス応用特化型AI」の開発と体制を強化することで、競争力を一層高める考えです。
また、今後は優秀な技術者の採用を進めるほか、現在開発中のAI搭載型システムに対する研究開発費用としても、調達した資金を活用していく予定です。
2. 開発中のAI搭載型システム
トライエッティングは数多くのAIテクノロジーを駆使したシステムを開発しています。具体的には、以下の2つのAIシステムが注目されています。
人財管理AI・ハーベスト
このシステムは、学習済みの社員データを基に応募者を成長率順に抽出する機能を持っています。これにより、採用および育成にかかるコストを低減しつつ、採用の精度を向上させることが可能です。また、評価管理や組織分析を一元管理することも可能な点が特徴です。詳細は
こちらをご覧ください。
在庫生産管理AI・グッデイ
「GOOD.AI(グッデイ)」は、日本初となるAI活用型の在庫・生産管理システムです。このシステムは独自の予測技術に基づく「未来の受注数」を高精度で予測し、必要な発注数量を提案します。主に生産リードタイムが長い製品を扱う企業や卸売業者に向けて、過剰在庫を防ぎ、機会損失を最小限に抑える価値を提供します。
3. 株式会社トライエッティングの概要
トライエッティングは「明日のものづくりを、今日しよう」というスローガンを掲げ、AI技術を活かしたBtoB SaaSの提供を行っています。その技術開発には、AI在庫生産管理やタレントマネジメント、IoTによる危険検知などが含まれます。
- - 会社名: 株式会社トライエッティング(Tryeting, Inc.)
- - 代表取締役社長兼CEO: 長江 祐樹
- - 資本金: 80百万円
- - 事業内容: 生産業向けのAIソリューションの開発・運営・販売
- - 設立日: 2016年6月6日
- - 本社住所: 愛知県名古屋市千種区
- - Webサイト: 公式サイト
- - お問い合わせ: [email protected] / 052-766-6867
4. タイガーアンドビヨンド株式会社について
トライエッティングが資金調達を行った背景には、タイガーアンドビヨンド株式会社からの支援の存在も大きいです。過去にEVやVR、新素材分野への投資実績を持つ同社は、持続可能な社会の実現や新たなライフスタイルの創造に寄与することを目指しています。
- - 社名: タイガーアンドビヨンド株式会社
- - 代表: 鈴木 隆啓
- - 本社住所: 愛知県岡崎市明大寺町字東山5-13
新たな資金調達により、トライエッティングはさらなる発展を遂げるとともに、日本におけるAIのビジネス活用を拡大していくことでしょう。