高校生と小学生が制作した「ヒーロー六法」が未来のいじめを防ぐ！

ヒーロー六法の誕生

近年、子どもたちを取り巻く環境は厳しさを増しています。いじめや自殺といった悲惨な事件が報じられるたび、社会全体での対策が求められています。このような現状を受けて、未来のリーダーを育成する「ヒーローアカデミー」が立ち上がり、高校生と小学生の共同プロジェクト「ヒーロー六法」が誕生しました。10月6日、慶應義塾大学で行われるイベントにて、その成果が公表されます。

ヒーローアカデミーとは？

ヒーローアカデミーは、法律や医療、ビジネスなど多様な専門家が協力して設立した教育プロボノ団体です。彼らの理念は「心」の教育に焦点を当て、様々な社会問題を解決するためのイノベーションリーダーを育てることにあります。2018年12月に設立され、高校生たちは様々な体験型学習の機会を無償で受けてきました。

ヒーロー六法の構想

今回、作成した「ヒーロー六法」は、主に小学校高学年を対象とした内容で、いじめの予防や発生時の対応について子ども目線で考えられています。この取り組みは、悲惨な事件を未然に防ぐための重要な一歩となることが期待されています。ひとつの学びのカリキュラムとして、ヒーロー内閣を結成し自主的に法律を作る過程で、子どもたち自身が「心」を育む機会を持つことができました。

主要な活動とプログラム

アカデミー生たちは、こども食堂でのボランティアや野村證券のお茶会、NPO法人フローレンスでの病児保育の学びなどを通じて、思いやりや気遣いといった「心」を育む経験を積んできました。これらの経験は、ヒーロー六法を作成する上で大きな影響を与えています。

イベントの内容

10月6日に行われる慶應義塾大学でのイベントでは、これまでの活動が紹介され、アカデミー生たちが創作したヒーロー六法が公表されます。イベント内では、大人と子どもたちによる討論セッションも設けられ、様々な専門家からのフィードバックを基に内容を改訂した後、2,000部の冊子として製本される予定です。すでにクラウドファンディングで製本費用も調達されています。