鹿島建設が導入したビルダーズポイントの効果と現場の変化

株式会社リバスタが提供する建設技能者向けポイントサービス「ビルダーズポイント」が、鹿島建設のいくつかの工事現場で導入されました。この施策は、建設業における安全意識の向上や技能者のモチベーション強化に貢献しています。

導入の背景

近年、建設業界では働き手が減少し、高齢化が進んでいます。このような状況の中で、鹿島建設は「きつい」「汚い」「危険」とされる業界のイメージを払拭し、次世代に魅力を伝え、入職者を増やそうと様々な取り組みを行っています。中でも、ベルーナ札幌ホテル新築工事現場では「ビルダーズポイント」を採用し、現場の安全意識と業務の効率化を図ることにしました。

ビルダーズポイントの導入効果

「ビルダーズポイント」を導入した結果、特に目立った成果がありました。具体的には、「ペーパレスKY」（危険予知活動記録）の提出率が70%から90%に向上し、施工管理サービス「Buildee」における作業予定の入力率も100%に引き上げられました。

このシステムでは、技能者が「ペーパレスKY」や「Buildee」への入力を行うことでポイントが付与される仕組みです。技術者たちは、ポイントが付与されることで業務への取り組み姿勢が変わり、より多くの報告や業務改善に参加する意欲を持つようになりました。

技能者のコメント

「ビルダーズポイント」に関して、仙台中央三丁目開発事業で働く技能者の一人は「給料以外でこういったポイントをもらえるのはやる気に繋がる」と評価しています。また、ポイントが直接現場の所長からの感謝の形で付与されることに喜びを感じている様子も明らかになりました。

所長たちの見解

現場の所長たちも、ビルダーズポイントの導入が業務に与えるプラスの影響を感じています。ベルーナ札幌ホテル新築工事事務所の所長は「技能者のモチベーションが上昇したことを実感している」と語っており、ポイント制度をより柔軟にカスタマイズし、現場のニーズに応える意向を示しました。

また、仙台中央三丁目開発事業の所長は「技能者は現場の宝」であり、ポイント制度を通じてその感謝の意を伝えることで、安全意識や業務への意欲が向上すると期待していると述べています。