「石段詣」、巡礼者数1万人突破
2025年5月17日、山形県鶴岡市の出羽三山神社で、巡礼イベント「石段詣」がなんと1万人を超える参拝者を迎えました。このイベントは、コロナウイルスの影響を受けて2021年に開始され、継続的に多くの人々に支持されてきました。今や「生まれ変わりの旅」として注目を集めています。
出羽三山神社の魅力
出羽三山神社は、静かな自然の中に位置する神社で、その静謐な景観と1400年にもわたる歴史は、多くの訪問者を魅了しています。イベント中には、巡礼者たちは結界を表す白い「お注連」を身に着けて、2,446段の石段をゆっくりと踏みしめます。これは心の洗浄と自己再発見を促す、特別な体験なのです。
この日、訪れたのは大阪府からの岡本さんと静岡県からの島嵜さんで、彼らは特別な御朱印と授与品を手にし、晴れやかな表情でこの瞬間を楽しんでいました。岡本さんは、雨の中の登拝が逆にありがたく感じられ、心身ともにリフレッシュできたとコメント。「また仕事を頑張れそうだ」との言葉もありました。
記念すべき1万人目の参拝者
記念行事には、出羽三山神社の阿部宮司や地元観光事業者が参加し、山形県の公式キャラクター「きてけろくん」も登場。阿部宮司は、「昔はお注連をつけての参拝が本来の姿で、松尾芭蕉もその記録を残している」と述べ、古来の伝統と現代の旅が融合する特別な意味を強調しました。
将来の展望
出羽三山神社は2024年に、国宝の羽黒山五重塔が約20年ぶりに大改修を迎え、2026年には特別な「御縁年」が控えています。この時、さらに多くの参拝者が期待されており、地域の観光振興にも寄与する見込みです。同神社との連携を強化し、鶴岡の食文化などの地域資源も広めていく方針としており、今後の展開が楽しみです。
デジタルサポートとフィードバック
事務局は、出羽三山神社へのより良いアクセスと体験を提供するため、QRコードを用いたスマートフォン受付システムを導入しました。このシステムを通じて参加者の行動データを収集し、特別授与品の抽選などのインセンティブも用意して、巡礼体験の向上を図っています。参加者から寄せられた感想はアンケート形式で集計され、データ分析の結果として感謝の言葉やポジティブな体験が多く報告されています。
参加者の感想
実際に「石段詣」に参加した方々の声は、ポジティブな評価が多数。自らを見つめ直し、心を清める体験が多くの人に支持されている要因となっています。「心身が浄化される気がした」や「自然の中を歩くことで、心が洗われた」といった感想が寄せられました。そして、8割以上が県外からの旅行者である点も、この体験の注目度の高さを証明する結果となっています。
参加に関する詳細
「石段詣」は2025年4月26日から11月中旬にかけて開催されており、初穂料は注連が1,000円、縁紐が各色200円です。羽黒山の随神門授与所か山頂の出羽三山神社で受付が可能で、事前にQRコードでの登録を行えば、スムーズな体験が期待できます。
「石段詣」での巡礼体験は、自然の力を感じながら自分自身を見つめ直す絶好の機会といえるでしょう。地元のご飯や茶屋巡りも含め、全国から集まる人々の新たな心の旅の一歩を応援します。
お問い合わせ先
担当:権禰宜 吉住 謙佑
TEL:0235-62-2355
E-Mail:dewasanzan@ia3.itkeeper.ne.jp
担当:事業課 設楽 樹
TEL:0235-26-1218
E-Mail:
[email protected]
出羽三山神社における新たな体験として「石段詣」をぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。