株式会社文化放送キャリアパートナーズが実施した「2025年卒業予定者対象の就職ブランドランキング調査」では、首位に伊藤忠商事が選ばれ、商社業界が堅調な人気を誇っていることが明らかになりました。伊藤忠商事は、文系・理系を問わず、男女ともに高い支持を集めており、特に男子学生の間ではトップの座を維持しています。このような結果は、商社が持つ豊富なキャリアパスや国際的な展開性に起因していると考えられます。
調査では、2025年卒業予定の学生が憧れを抱く企業として、企業のブランド力や働きがいが重要視されていることも示されました。特に、エンターテインメントやゲーム業界にも注目が集まっており、ソニーミュージックや任天堂が盛り上がりを見せています。これらの企業は創造性を大切にし、学生たちが自分の好きなコンテンツに関われる機会を提供しているため、働く意義を感じやすいとの声が多いです。
また、調査結果で特筆すべきは航空業界や旅行業界の人気回復です。パンデミックの影響から免疫を得て、ANAやJAL、JTBといった企業が順位を上げてきました。特に、女性の学生たちからの支持が顕著で、航空・旅行業界の魅力が再評価されています。これに伴い、グローバルな視野を持ちホスピタリティへの関心を持つ若者たちが集まる傾向にあります。
さらに、業界別に見ても、食品業界は根強い人気を保ちつつ、ITソフトウェア業界も勢いを増しています。食品業界では、健康志向や環境への配慮から、持続可能なビジネスモデルを持つ企業が注目されています。IT業界は、デジタル化の波が進む中で、先進的な技術の習得が学生に魅力を与えているようです。
このランキングは、2025年度に入社希望の学生1万4970人を対象に、彼らが選ぶ理想の企業に関する調査結果となっています。出続ける商社人気や、新たなトレンドを反映したエンタメ、旅行業界の人気向上が、今後の就職活動にどのような影響を与えるのか、目が離せません。