サッカー観戦の新しい形
サッカーファンの皆さん、夢のような次世代応援体験が目の前に現れます。関西大学システム理工学部の田實研究室と帝人フロンティア株式会社がタッグを組んで開発した「圧電組紐センサー」を使用した応援タオルが、観客の応援をリアルタイムで可視化する実証実験を行います。この実験は2024年2月にオープン予定の最新スタジアム、エディオンピースウイング広島にて、実際の試合と連動して行われます。
実証実験の詳細
本実証実験は、2023年6月22日(日)の「明治安田J1リーグ第21節 サンフレッチェ広島対横浜FC」のパブリックビューイングの場で実施されます。観客は、圧電センサーを搭載した特別な応援タオルを持ち寄り、スマートフォンと連動させることで、応援の動きをリアルタイムにアニメーションとしてスタジアムの大型ビジョンに映し出されます。
見えない応援を見える化
この応援タオルは、観客が振る動作から得られるデータを解析し、応援の強さや動きに応じてアニメーションが生成されます。観客の個別の応援データが反映されたグラフィックが、一挙にスタジアム全体を盛り上げる演出。本実験は、500~700人の来場者が予想され、80名の一般公募による実証対象者が参加予定です。
応援を数値化する新しい試み
観客の応援動作は、強さや時間を基に「応援パワー」としてランキング化され、観衆全体の盛り上がりを可視化します。この取り組みにより、単なる観戦が没入型の体験に進化することを期待しています。
地域とスポーツの新たな関係
今回の実証実験は、サッカー観戦を通じて新しいICT技術を活用したモデルを構築し、地域スタジアムでの体験価値を向上させる狙いがあります。サンフレッチェ広島の管理会社の協力のもと、地域密着のイベントとしてスポーツファンが一体となる新たな価値創造の可能性を探ります。
次世代スタジアム体験への期待
新しいスタジアム体験として、観客一人ひとりの応援が可視化され、観戦はもちろん、スタジアム内での一体感が大いに高められることが期待されます。新たなる応援文化の形成に向け、大きな一歩を踏み出す今回の実証実験は、次世代のスポーツ観戦スタイルを切り開くカギになるでしょう。ぜひ、6月22日はエディオンピースウイング広島で、この新しいスタジアム体験をお楽しみください。