マイナンバーカードで救急搬送が変わる！磐田市消防本部が実証事業開始！

令和7年度からの全国展開を目指し、マイナンバーカードを活用した救急業務の迅速化・円滑化に向けた実証事業がスタートしました。消防庁から公募があり、磐田市消防本部が実証事業実施消防本部に選ばれたのです。

この実証事業は、全国展開に先駆けて、マイナンバーカードの取り扱いに慣れることを目的としています。静岡県内では、磐田市消防本部、静岡市消防局、浜松市消防局の3消防本部が参加しますが、政令指定都市以外では磐田市のみとなります。

実証事業の詳細

磐田市消防本部では、所有する救急車8台にマイナンバーカードを読み取る専用の端末を設置し、令和6年8月23日から約2カ月間、実証事業を実施します。対象の救急車には、マグネットで表示がされます。

救急隊は、傷病者のマイナンバーカードを活用し、オンライン資格確認システムから医療情報等（診療情報、薬剤情報、特定健診結果）を確認。これらの情報に基づいて、搬送先医療機関を選定します。

実証事業では、磐田市立総合病院の協力のもと、救急隊に病院が所有するオンライン資格確認システムの閲覧権限が付与されます。

実証事業のイメージ

[実証事業のイメージ図を掲載する]

費用負担について

実証事業に必要な資機材（タブレット等）は、全て消防庁負担となります。事業終了後も、必要な資機材は引き続き無償貸与されます。本来の導入経費は、救急車1台当たり約80万円ですが、今回の実証事業では、8台分の資機材を無償貸与していただけます。

期待される効果

この実証事業によって、以下のような効果が期待されます。

傷病者の観察結果・症状（現病歴）とマイナンバーカードを活用して得られた情報（診療情報・薬剤情報・特定健診情報等）から総合的に判断し、傷病者に適応する搬送先医療機関を選定できるようになります。
マイナンバーカードを活用することで、正確な情報を素早く得ることが可能になり、円滑な救急活動を行うことができます。

今回の実証事業は、令和7年度からの全国展開を見据えた重要な取り組みです。マイナンバーカードを活用することで、救急業務の迅速化・円滑化が期待されます。