内田也哉子が語る『はだしのゲン』の平和のメッセージ

平和への思いを伝える特別番組

2024年9月28日（土）午後9時より、BS12トゥエルビにて放送される特別番組『はだしのゲンの熱伝導〜原爆漫画を伝える人々〜』が注目を集めています。この番組では、戦争と核の悲惨さを描いた漫画『はだしのゲン』を通じて、平和の大切さが語られます。ナレーションを担当するのは女優の内田也哉子さんです。

番組の内容

『はだしのゲン』は、多くの人々に受け入れられている作品でありながら、閲覧制限や教材からの削除といった社会的な課題も抱えています。これは、作品が持つ過激な表現や当時の道徳観の違いといった理由によるものです。しかし、その逆風の中でも、本作を愛し、メッセージを伝え続ける人々がいます。本番組では、こうした人々の活動を紹介し、『はだしのゲン』がいかにして戦争のリアルを描き出してきたかを視聴者に伝えます。

内田さんはこの作品を通じて、多くの人々に平和について考えてもらいたいと語っています。「お腹の底にずーんと重い鉛みたいなものがある感覚がある」と感じつつも、『はだしのゲン』が持つ共感力に注目しています。彼女にとって、この漫画は普通の暮らしをする少年や家族の物語であり、読者が様々な思いを重ねることができる作品だといいます。

内田也哉子さんのコメント

内田さんは、母である樹木希林さんから受け継いだ「社会にどう貢献できるか」という思いを持ち、８月から共同館主を務める戦没画学生慰霊美術館『無言館』やこのナレーションの仕事を通じて、戦争についての認識を新たにし、多くの人に平和の重要性を伝えていきたいと考えています。彼女は、「番組を見てくださった方が、戦争について考えたり、資料館に足を運んだりするきっかけになれば」と期待を寄せています。