石油系界面活性剤不使用のセラミド配合化粧水の開発
株式会社ナリス化粧品(大阪市福島区)は、石油系界面活性剤を使わない新しい化粧水の開発に成功しました。この製品には、ヒト型セラミドが配合されており、安全性と使用感を重視した処方が特長です。
セラミドとは何か?
セラミドは、角質層を構成する脂質の一つで、皮膚のバリア機能と保湿力に重要な役割を果たしています。年齢とともに減少するため、化粧品による補充が必要とされています。しかし、従来の技術では多くの石油系界面活性剤を使わなければ、安定的に配合することが困難でした。
ナリス化粧品では、石油系成分を排除し、皮膚の構成成分に近い界面活性剤を選定。これにより、セラミドを肌に優しく浸透させることに成功しました。
製品の特性
新しい化粧水は、べたつき感や粘性を抑え、みずみずしい保湿感を提供します。化粧水の主成分には、優れた保湿力を持つヒト型セラミドを採用しています。このセラミドは、角質層に本来存在するものと同じ構造を持っているため、皮膚への浸透性が高いのです。
また、ナリス化粧品独自の技術「iPF(アイピーエフ)テクノロジー」を用いて、セラミドをナノ粒子化しました。これにより、べたつきを抑え、お肌に吸収しやすい液体状にしています。
開発の背景
ナリス化粧品は、約60年前から化粧品の官能評価に特化した研究チームを持ち、長年にわたる研究を重ねてきました。その成果が、この新しい化粧水の開発に生かされています。研究者の三岡正和氏は、肌本来の保湿力を活かした製品を目指し、加工技術に力を入れてきました。
彼は、「この化粧水を使うことで、肌が純粋に水分に満たされていると感じていただけると思います。その心地よいテクスチャーを楽しんでほしい」と述べています。
結論
ナリス化粧品の新しい化粧水は、石油系界面活性剤を使用せずに、ヒト型セラミドを配合することで、肌に優しい保湿を提供します。これにより、敏感肌を持つ方々にも安心して使用できる製品となっています。この新しい技術と製品が、スキンケア市場に新風を吹き込むことでしょう。