新たな治療薬承認
2025-03-27 14:18:20

アッヴィ、再発難治性のマントル細胞リンパ腫に新たな治療薬を承認

アッヴィ、再発難治性のマントル細胞リンパ腫に新たな治療薬を承認



アッヴィ合同会社(本社:東京都港区)が本日発表したところによれば、抗がん剤「ベネクレクスタ(R)錠」が、再発または難治性のマントル細胞リンパ腫(MCL)に対する治療薬としての適応追加承認を受けました。この新たな承認により、ベネクレクスタは慢性リンパ性白血病や急性骨髄性白血病に続いて、再発難治性MCLの治療選択肢として評価されることになります。

再発難治性のMCLとは



マントル細胞リンパ腫は、リンパ節に発生する悪性腫瘍の一種で、高齢者に多く見られます。日本国内ではMCLは非ホジキンリンパ腫全体の約3%を占め、約2000人の患者がいるとされています。多くの患者は初発時に病期III期またはIV期に至っており、約90%が再発または再燃に至ってしまうのが現状です。現在、日本でのMCLに対する標準的な治療法は確立されておらず、多くの患者が苦しんでいます。

ベネクレクスタの効果と承認の背景



ベネクレクスタは、体内のBCL-2という特異なタンパク質を標的として、がん細胞の自然死を促す抗がん剤です。今回の承認は、再発または難治性のMCL患者を対象にした海外の第III相試験(SYMPATICO試験)や国内の第II相試験(M20-075試験)の結果を基にしています。これにより、この治療薬は新たな希望の光をともし、既存の治療に反応しない患者にも新たな治療選択肢を提供します。

今後の展望



ベネクレクスタは、患者の治療導入において、初めに少量から始まり、徐々に適切な量に調整されていきます。具体的には、イブルチニブと組み合わせて使用することが望ましいとされ、定期的に状態を評価しながら治療を進めることが提案されています。2024年6月には、再発または難治性のMCLに対する希少疾病用医薬品としての指定も受けています。

結論



アッヴィのベネクレクスタが再発難治性のMCLに対する新しい治療薬として承認されたことは、患者や医療者にとって大きな朗報です。今後、さらなる臨床実績が積まれ、より良い治療法が提供されることを期待したいです。これまで治療の選択肢が限られていたMCL患者は、新たな道を歩むことができるでしょう。

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