看板建築新刊登場
2025-12-19 17:15:36

昭和の商店を彩る看板建築の魅力が詰まった新刊発売

昭和の商店を彩る看板建築の魅力が詰まった新刊



株式会社トゥーヴァージンズから、待望の書籍『新装改訂版 看板建築 昭和の商店と暮らし』が発表されます。発売日は2025年12月26日で、看板建築という独特な文化を持つ昭和の商店群を再発見する貴重な機会です。この書籍は、2019年に初版が登場して以来、重版を重ねてきた人気タイトルの改訂版です。

看板建築とは?


この書籍の特徴は、看板建築という建築様式を詳しく紹介している点にあります。看板建築は、建築家藤森照信氏により名付けられた、店舗と住宅を兼ね備えた建物のスタイルです。多くが関東大震災後に建てられた木造2〜3階建てで、正面は銅板・モルタル・タイルなどの耐火素材で装飾されているのが特徴です。この新装改訂版では、新たな取材を加え、「みどり屋」や「パリー食堂」など、新たに注目されている看板建築が紹介されています。

藤森氏は、本書に対して「21世紀の街を生きる私たちが忘れてはいけない昭和の世界がこの一冊に詰まっている」と推薦の言葉を寄せています。昭和初期には、文房具店や花屋、床屋などの個人商店が街の活気を支えていましたが、時の流れとともに多くが姿を消しています。そんな懐かしい商店の景色が、今回の書籍で再び蘇ります。

内容詳細


本書では、関東圏を中心に看板建築で商業を営む方々へのインタビューを通じて、それぞれの物語が紹介されます。11軒の家主たちの“看板建築暮らし”を聞くことで、その時代の生活様式や人々の思いに触れることができます。例えば、秩父の「パリー食堂」や横須賀の「みどり屋」など、歴史や文化を語るユニークな店舗が登場し、古き良き昭和の商店文化が再評価されています。

インタビューの一部


  • - パリー食堂(秩父):夜の街に華やぎをもたらした洋食店
  • - みどり屋(横須賀):祭り文化を伝える呉服店
  • - 江戸屋(日本橋):刷毛屋として最先端の技術を支える
  • - 万定フルーツパーラー(閉業):東大生に愛された老舗喫茶店
  • - 岡昌裏地ボタン店(神田):服飾資材店からみる仕立て屋の支え

フォトアーカイブ


また、懐かしの看板建築を収めたフォトアーカイブが収録されており、現存する建築や閉業した店舗の写真を通じて、昭和の街並みを楽しむことができます。中には東京都の伝説的な商業地区についての記録も見どころです。

コラムで見る看板建築の魅力


書籍の後半には、看板建築の装飾や歴史を掘り下げるコラムもたっぷり用意されています。かつては一般的だった看板建築が、今や貴重な文化財として再評価されていることを伝え、さらに身近に楽しむための情報も掲載されています。たとえば、昔から受け継がれてきた店の味や、アンティークガラスについてのコラムは必見です。

この『新装改訂版 看板建築 昭和の商店と暮らし』は、昭和の商店文化を愛するすべての人々にとって価値ある一冊です。見る人を惹きつける写真と深い考察が共存するこの本は、単なる回想録ではなく、現代の街づくりにも影響を与える文化資源としての重要性を感じさせる力作です。これを機に、もう一度看板建築を知る旅に出てみませんか?


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