XR時代のWeb体験
2025-12-02 12:13:39

Apple Vision Proを活用した新たなXR時代のWeb体験アプリが登場

Apple Vision Proを活用したXR体験



株式会社サービシンクが株式会社OnePlanetと共同で開発した、Apple Vision Pro向けの新しいアプリケーションが登場しました。このアプリは、XR(拡張現実)時代における新たなWeb体験を提供します。具体的には、ユーザーの動きに応じてウェブコンテンツを表示する「Sphira Track」と、物体を認識して関連情報を表現する「アイテム認識マニュアル」の2種類です。

Sphira Trackについて



まず、Sphira Trackは、ARデバイスを使用して、ユーザーの移動に応じてブラウザが自動的に追従する仕組みを提供します。従来のXRブラウザは、任意の空間に固定されているため、まるで部屋に置かれたテレビのように感じられます。これに対し、Sphira Trackはユーザーが歩くと、ブラウザがそれに合わせて動くことで、「Webを持ち運ぶ」体験を実現しています。

このアプリにより、例えば乗換案内やチャット一覧を常に目の前に表示することができるため、移動しながらも情報を簡単に確認できます。この機能は、AR技術が進化することで、次世代のWeb体験がどのように変わるかを示唆しており、今後のARデバイスの可能性を大きく広げることでしょう。

アイテム認識マニュアルの特徴



次に、アイテム認識マニュアルというアプリについてです。このアプリは、実世界の特定の製品を認識し、その製品に関連するWebコンテンツを空間上に表示する仕組みを持っており、これによってユーザーは物を見たり触ったりするだけで、必要な情報を瞬時に取得することができます。具体的には、家電や設備についての取扱説明書や製品情報ページといった情報が、ユーザーの視界に直接表示されるため、大量の紙マニュアルを排除することができます。

このアプリは特に、不動産業界における情報提示の効率化にも貢献できます。例えばモデルルームでのデモ展示に利用ができ、ユーザーは実際に見ることで理解を深めることができるでしょう。従来の方法と比べて、ウェブと住空間をつなぐ新たな体験をユーザーに提供します。

Web×XR R&Dの立ち上げと今後の展望



サービシンクでは2018年に「スマートフォンの終焉と次のデジタル体験」についての考察を行い、2024年にWebとXRの研究開発(R&D)部門を立ち上げました。今後は「スマートグラス」をはじめとするXRデバイスが普及すると予測されており、Webの利用方法も変化することを見越しています。

サービシンクはこの変化に対応するため、XR空間でのWeb体験とそのユーザーインターフェース(UI)の研究を進めています。未来のユーザー体験(UX)は、画面の中にある情報から、現実の中にある情報への変化に対応することが求められます。

R&Dの重要性



サービシンクのR&D目標は、Webを通じた体験の真価を探求することです。アプリ開発を通じて、さまざまな問いに挑戦し、新たなWebサイトの設計やコンテンツ体験のあり方を見直しています。こうした取り組みを通して、ユーザーがXRでどのような体験を求めているのか、将来にわたって対応していくことが重要です。

まとめ



Apple Vision Proを用いた新しいアプリケーションの登場は、XR時代におけるWeb体験の新たな可能性を開くものです。サービシンクとしては、今後もこの方向性を見据え、引き続き革新的な情報提供システムの開発に挑戦していきます。また、クライアント企業との連携を強め、空間に情報を表示する新たな体験を提供していくことを目指します。


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会社情報

会社名
株式会社サービシンク
住所
東京都新宿区新宿1-10-3太田紙興(オオタカミコウ)新宿ビル6F
電話番号
03-6380-0707

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