自宅で受験する新しい形式の「漢検オンライン」が2～4級増設へ！

日本漢字能力検定協会が、2024年10月1日から自宅で受験できる「漢検オンライン」に新たに2～4級を追加することを発表しました。このサービスは、受験者が自宅でタブレットを使用して漢検を受けることができ、特に中学生や高校生からの需要が高まっていました。これまで小学校で学ぶ学習漢字を対象にした5級から10級の受験が可能でしたが、今回の増設により、受験者の98.7%を占める2～10級すべてが自宅で受けられることとなります。

「漢検オンライン個人受検」では、毎週日曜日に検定が実施され、場所を選ばずに受験が行えるため、多くの学生にとって非常に便利な制度です。特に、不登校の学生や離島などに住む学生など、受験機会が限られていた方々に新たなチャンスが広がることでしょう。また、合格者にはオープンバッジが授与されるため、オンラインで自身の資格を証明する手段も得られます。

この新制度が誕生した背景には、検定を受ける学生たちのニーズがあります。ある学生は、自宅の静かな環境で集中して受験できたことを喜び、「公開会場だと周りの音が気になることがあるが、家だと静かなので集中できた」と述べています。タブレットを使った受験に不安を感じている学生もおり、受験前にしっかりと練習しておくことが推奨されています。

保護者にとっても、自宅での受検は大変便利な制度であると評価されています。ある父親は、「出かける必要なしに家で受験できるのは大変便利です」と話しており、他の子どもたちの面倒を見ながら受験に集中できるのは嬉しいポイントです。

「漢検オンライン」の概要として、検定名称は日本漢字能力検定、受験可能級は2～10級、検定日は毎週日曜日（年末年始やシステムメンテナンス日は除外）です。受験時間は級によって異なり、2～7級は60分、8～10級は40分です。受験したい級に応じて、開始時間を選択できるのもこの制度の大きな魅力です。合否結果は、検定日のおよそ14日後に通知され、合格者には合格証明書とオープンバッジが発行される仕組みです。

申し込みはインターネットを通じて行うことができ、2～4級については2024年10月1日から申し込みが可能です。検定費用に関しては、2級が4,500円、準2・3・4級がそれぞれ3,500円、5～7級がそれぞれ3,000円、8～10級はそれぞれ2,500円となっています。

この新しい形の漢検オンラインは、これからますます多くの受験者にとって魅力的な選択肢となることが期待されます。今後、漢字に関する学習がより広まっていくことを願ってやみません。