業界初のマグネット式鎌錠がもたらす幼児教育現場の安全性向上

業界初のマグネット式鎌錠が変える幼児教育現場

幼稚園や保育園での安全性向上が求められる中で、久力製作所が開発した「CLオート鎌錠」が注目を集めています。この鎌錠は業界初のマグネット式を採用しており、従来の電力式にない新たな利便性を実現しています。これにより、利用施設での自動施錠が可能となり、保育士の負担を軽減しつつ、園児の安全を確保する効果が期待されています。

CLオート鎌錠の特長

「CLオート鎌錠」は、自動で施錠される引戸式鎌錠で、開閉時に手動での鍵の管理が不要です。この仕組みは、マグネットの特性を利用したもので、従来の電池式にありがちな電池切れや誤作動のリスクがありません。さらに、コスト面でも優れたバランスを保ち、導入しやすい価格を実現しています。

実際には、自動施錠機能が特に管理が難しい保育園などでの導入が進んでおり、約1,300ヶ所の施設が採用しています。特に、引戸の上部に設置することで、子どもたちの意図しない開扉を防ぎ、保育士の負担を軽減しています。

社会的背景とリーダーシップ

最近、保育士の人手不足が深刻な問題となっています。厚生労働省のデータによれば、常勤保育士の離職率は9.3%に達しており、業界全体での人手の確保が急務とされています。その中で、久力製作所は、建築金物の製造における70年以上の経験を活かし、保育士が安心して働ける環境づくりや、安全性の向上に寄与するためにこの製品を提供しています。

導入実績

この鎌錠を採用している一例として、東京都内にある社会福祉法人・至誠学舎立川梅丘至誠保育園があります。こちらの保育園では、全引戸にCLオート鎌錠を導入することで、施錠の手間を省き、鍵のかけ忘れによる安全上のリスクを大幅に軽減しています。園長のコメントによれば、「手動での開け閉めが不要になり、保育士の負担も減って園の安全性も向上した」とのこと。

今後の展開

久力製作所は、保育園の他にも介護施設など、さらなるフィールドでのCLオート鎌錠の導入を計画しています。これにより、より多くの人々に安心・安全な生活空間を提供していくことを目指しています。製品の品質向上と機能性のみならず、さまざまな社会的ニーズに応える取り組みが期待されています。

商品概要

CLオート鎌錠は現在、国内において引戸式鎌錠のシェアをほぼ独占しており、他社製品がほとんど市場に存在しない中で支持を集めています。直近での販売実績は約13,000個に上り、2022年度の販売目標は3,000個と設定されています。この製品の価格は、塗装仕上げが7,600円、メッキ仕上げが8,000円です。