柳生忠平の妖怪絵圖展
妖怪画家としてあまりにも有名な柳生忠平氏が、松坂屋上野店の7階アートスペースにて、個展「柳生忠平 妖怪絵圖」を開催します。この展覧会は、8月7日から8月13日までの期間中で、毎日10:00から18:30までオープンしています。展示内容では、特に「猫の妖怪」に焦点を当てた新作が多数登場するとのこと。
柳生忠平とは
小豆島出身の柳生忠平氏は、今や日本の妖怪文化において欠かせない存在です。1998年に宝塚造形芸術大学を卒業後、多岐にわたるデザイン制作に従事した後、2005年には「絵描鬼宣言」をし、自身の作風を確立してきました。
彼の作品は、魑魅魍魎や妖怪といった日本の伝説的存在を題材にした妖怪製造装置のような仕掛けを用いて表現されます。同氏は東京や高松、さらには台湾での個展を通じて、その独自の視点を広めてきました。
妖怪美術館の役割
柳生氏が館長を務める「妖怪美術館」は、小豆島の迷路のまちに位置しており、900体以上の妖怪造形作品を展示しています。来館者はスマートフォンのアプリを使って古民家を巡り、妖怪の起源や現代の妖怪を体験することができるのです。「妖怪を世界へ」という理念のもと、妖怪文化が持つ魅力を国際的に広める活動に力を入れています。
魅力的な個展内容
今回の個展では、柳生忠平氏の最新の作品が展示され、彼自身が終日在廊する予定です。訪れる人々は、その場で柳生氏との対話を通じて作品の背景や妖怪に関する考え方を直接聞くことが可能です。これは、妖怪の世界観をより深く理解できる貴重なチャンスです。
妖怪に対する思い
柳生氏は、自身が妖怪を描くことの意味についてこう語っています。「妖怪を描くという営みにどのような意味があるのか、私には答えが見つからない。ただ、目に見えないモノたちの存在を消してはいけないという思いがある」と。彼の作品には、日本の古き良き文化や伝説が受け継がれるべきとの強いメッセージが込められています。
今後の展望
妖怪文化をさらに豊かにしていくために、柳生氏は今後も個展やイベントへの参加を続け、アートを通じて人々の心を動かしていくことでしょう。この個展に足を運ぶことによって、妖怪の新しい一面を発見し、日本のアートシーンにおける重要な部分を体感できるはずです。
興味がある方は、ぜひ松坂屋上野店まで足を運んでみてください。