2024年9月7日、京都駅ビルにて「世界のおにぎり」と題されたポップアップストアがオープンする。
このプロジェクトは、ニコニコのり株式会社と大阪芸術大学の共同取り組みから生まれたもので、九年の歴史を持つニコニコのりが培った商品開発力を最大限に生かす形で展開される。
ニコニコのり株式会社は、1921年に創業した海苔の専門メーカーだ。高品質の海苔を提供するだけでなく、近年では「おにぎる」を進化させた製品も展開しており、国内外からの支持を集めている。今回のプロジェクトは特に、2025年の大阪・関西万博に向けての取り組みとして、多様な国のレシピを基にしたおにぎりの開発を進め、世界の食文化を日本のソウルフードであるおにぎりと融合させる試みだ。
「世界のおにぎり」ストアでは、様々な国の食材や料理の特徴を取り入れたユニークなおにぎりが常時10種類用意される。初回のラインアップには、アメリカのチリコンカンや英国のフィッシュアンドチップス、フランスのラタトゥーユ、韓国のヤンニョムチキンなど、多国籍なメニューが揃い、価格は税込350円から380円と手頃だ。これに加え、各国の大使館や領事館の協力を得て開発されたメニューも多く、訪れるたびに新しい発見が楽しめる。
このポップアップストアは、文化交流の場としての役割も果たす。訪れる観光客は、異なる国の文化や食材、料理のスタイルを体験することができ、国際理解を深める機会にもなっている。特に京都という観光名所での開催は、国内外から多くの人々が集まるため、世界の食文化に触れる貴重なきっかけとなる。
ポップアップストアの運営は、おにぎり専門店「笑屋 NICO-YA」が行う。こちらの店舗も、ニコニコのりの新たな挑戦として、今後の食文化の発展に寄与していくことが期待されている。
営業は2024年9月7日から2025年4月6日までの期間限定で、休日の観光客の来店も見込まれる。営業時間は昼の10時30分から夜の20時まで。
ニコニコのりは、今後も新たな商品の開発を行い、「おにぎり」を通じて世界の食文化を日本に紹介し続けていく方針だ。そして、このプロジェクトは、国際的な食文化の理解や交流を促進し、万博への期待も高まるものとなるだろう。フードロス問題など、今後の食文化に関する課題にも取り組む姿勢が見受けられ、注目を集めている。
このように、京都に誕生する「世界のおにぎり」ストアは、ただの食事を提供する場所ではなく、国際的な文化交流の場であり、訪れるすべての人々に新しい体験を提供することでしょう。