ウィリアム・モリスが描く美しさを刺繍で再現した新書の登場

ウィリアム・モリスの刺繍図案帖がついに登場

ウィリアム・モリスは19世紀に活動し、アーツ・アンド・クラフツ運動を牽引したデザイナーです。彼は大量生産品が席巻する時代の中で、「生活の中に美を」と唱え、人々に心豊かな生活を提唱しました。2026年1月、彼の不朽の名作が新たに刺繍図案として世に送り出される『ウィリアム・モリスの刺繍図案帖点と線模様製作所が解釈する、素敵な20の図案』が発売されます。この新しい図案集により、自宅でモリスの魅力を楽しむことができる機会が提供されます。

世界中に愛される名作が20種類

今回の図案集には、モリスの代表作である「いちご泥棒」や「兄弟うさぎ」、さらに「ひなぎく」や「るりはこべ」など、多彩で美しい模様が収められています。これらのデザインは、繊細な植物や動物の姿を生き生きと表現しており、刺繍を通してその美しさを再現することが可能です。モリスの作品は、手仕事の温かさや心の豊かさを感じさせてくれます。

刺繍の楽しさを広げる内容

本書では単に刺繍図案を掲載するだけでなく、ウィリアム・モリスの生涯や彼が提唱した哲学にも触れています。彼のデザインが今日でも強い影響を持ち続けている理由はどこにあるのか、歴史的背景やさまざまなコラムを通じて探ることができます。特に、モリスの思想がどのように彼の作品に反映されているのかを知ることで、より深く作品を理解できるでしょう。

刺繍で手作りする楽しみも

さらに、図案集ではトートバッグをはじめとする小物の仕立て方も紹介されていて、実際に自分の手で作り上げる楽しさを味わえる内容となっています。刺繍初心者でも分かりやすい基本的な技術から、応用までをカバーした内容で、誰でも楽しめるようになっています。

様々なテキスタイルが手に入る場所

この図案集を作成したのは、模様作家の岡理恵子氏です。彼女は北海道を拠点に、身近な自然や風景を題材にしたオリジナルテキスタイルを制作しています。その作品は、展示会やオンラインショップを通じて手に入れることができます。23年の活動を経て、彼女が創り出す模様は多くの人々に愛されています。彼女の作品を手にすることで、モリスの世界により一層近づくことができるでしょう。