環境と香りを融合させた新たな試み
名古屋市に本社を構える大成株式会社は、株式会社YUKI LONDONと協力し、早生桐を使った新しいアロマフレグランスを開発しました。この取り組みは、環境保全活動の一環として位置付けられており、早生桐の廃材を用いて作られる香りは、サステイナブルな未来を志向する企業からの新たな提案です。
早生桐から生まれる香り
早生桐は、成長が早く、利用価値が高い木材として注目されています。大成株式会社は、早生桐の成長過程で不要となる枝や葉を利用し、蒸留によって純粋なアロマを抽出します。このプロセスにより、2mlの香り成分をわずか約10kgの早生桐から生成可能であり、香りが豊富に含まれている表皮を削り取って香りを引き出します。
このフレグランスは、心を癒す効能を持つだけでなく、集中力の向上や抗菌抗ウイルス効果、さらには血行促進や感染症予防など多岐にわたる効果が期待されています。ブレンドは英国認定のアロマセラピストによって行われ、身体や心にやさしい香りを提供します。
サーキュラーエコノミーへの取り組み
大成株式会社は、早生桐を家具として利用し、その廃材を活用することでサーキュラーエコノミーの実現を目指しています。これにより、木材のライフサイクルを最大限に活用し、廃棄物の削減を図ります。廃棄された家具は木質チップに変わり、バイオマス発電や肥料に再利用される体制が整えられています。
空間デザインサービス「T-GARDEN」
大成株式会社の提供する「T-GARDEN」は、オフィスの環境デザインから施工まで一貫して対応するプロジェクトで、再生紙や木材を使用した軽量家具「furniTure」を展開しています。これにより、移動しやすく、オープンでリラックスできる空間を作り出します。香りの提案も多くの利用者から注目を集めており、フレグランスの導入が進められています。
いなべ市での植林活動
大成株式会社は、三重県いなべ市で早生桐を育てています。この木は杉人工林の10倍ものCO2を吸収する能力を持っており、4〜5年で成木化するため、持続可能な資源として利用が期待されています。伐採後は燻煙熱処理を施し、「furniTure」として新たに生まれ変わります。
SDGsの達成に向けて
このような取り組みは、SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」にも合致し、環境に配慮した企業活動の一環として評価されています。今後も、大成株式会社とYUKI LONDONは、魅力的な香りを通じて持続可能な社会作りに貢献していくことを約束しています。
詳細については、
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