タイガーマスク基金
2024-08-02 13:44:27

児童養護施設出身者を支援するタイガーマスク基金の功績とキャンペーン

児童養護施設出身者を支援するタイガーマスク基金の功績とキャンペーン



働きながら大学に通う児童養護施設出身者を全面的に支援している「タイガーマスク基金」。この基金は、特に経済的な理由で進学が難しい若者たちに手を差し伸べる活動を行っています。2024年7月1日現在、これまでに1,381名の学生に対して、計1億585万円もの支援を実施してきました。その背景には、進学費用全般を家計が負担する日本の教育環境が大きく影響しています。

高等教育に対する公的支出の少なさ



経済協力開発機構(OECD)の報告によると、日本における高等教育にかかるコストのうち、国が担う公的支出は33%に過ぎず、残りの52%は家庭の負担とされています。このため、特に家族の支援を受けられない児童養護施設の子どもたちは、進学の機会を奪われがちです。例えば、こども家庭庁のデータによれば、全高卒者の中で大学等に進学した割合は57%ですが、児童養護施設出身者の場合、その数値は20.9%にとどまっています。これは極めて深刻な状況であり、支援の必要性が浮き彫りになっています。

タイガーマスク基金の果たす役割



タイガーマスク基金では、2012年から、大学進学を希望する学生に対して返済不要の奨学金制度を設けています。一人当たりの支援額は4年間で30万円と、一見少額に思えるかもしれませんが、利用者からは「経済的な助けを得られただけでなく、自分を気にかけてくれる人がいるという実感が嬉しかった」との声も寄せられています。このような温かい善意が、基金の活動を強力に支えています。

また、2024年には支援総額が1億円を超え、この記念すべき成果を祝うため、「支援総額1億円突破!記念キャンペーン」を実施しています。これにより、一層多くの学生が支援をうけられるようになります。

進学支援金の活用とキャンペーン実施



このキャンペーンの一環として、ファッションブランド「JAMMIN」とのコラボレーションで特別デザインのアイテムを販売中です。購入されたアイテム一つあたり700円がタイガーマスク基金に寄付され、その資金は進学を希望する児童養護施設出身の学生への進学支援金として活用されます。販売は2024年9月30日までの期間限定で、ぜひ手に取っていただきたい商品です。

さらに、基金は新入生応援キャンペーンも展開しています。2024年春に大学に進学する新たな学生たちの卒業までサポートを続けるため、1,380万円の寄付が必要です。この活動に参加するための小額寄付も受け付けており、月々千円からご協力いただけます。

タイガーマスク基金の背景と設立経緯



タイガーマスク基金は、故・梶原一騎先生の奥様が「タイガーマスク運動」を拡げるために設立した組織です。子ども虐待防止の啓発活動に加え、進学支援を中心に活動を行っています。運動がブームで終わるのではなく、持続的な支援が求められる現在、その果たす役割はますます重要となっています。

皆様の温かいご支援によって、未来を担う若者たちに光が差し込むことを願っています。この機会に、ぜひその活動に参加してみてください。詳細や寄付方法については、公式サイトやSNSで確認できます。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人タイガーマスク基金
住所
電話番号

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