訪日旅行者の意識調査
2023-10-23 11:00:02

訪日旅行者の行動変化と持続可能な観光への意識を探る

訪日旅行者の行動変化と持続可能な観光への意識



最近、株式会社JTB総合研究所とCint Japan株式会社が共同で実施した「旅マエ~旅ナカにおける訪日旅行者の行動変化と持続可能な観光への意識調査」の結果が発表されました。この調査では、約13カ国からの訪日旅行者5991名を対象に、彼らの旅行に関する行動パターンや、持続可能な観光への意識について深掘りしています。

訪日旅行者の計画と行動



調査によると、訪日旅行者の約8割が出発前にほぼすべての旅程を決定しています。特に個人旅行者は82.9%が事前に計画をしっかりと整えていることがわかりました。これは特に旅行形態がツアーでない場合に顕著で、事前情報の提供が訪日旅行先としてのポイントになります。

アジア圏の旅行者は、身近な情報に基づいて「旅先でしたいこと」を決める傾向があり、一方で欧米の旅行者は海外で話題のものに興味を示します。このため、旅行者の特性を理解し情報を発信することが求められています。さらに、日本国内における移動パターンの調査結果からは、「首都圏滞在型」が最も多いことがわかり、特にタイや台湾からの旅行者は「北海道滞在型」の傾向が見受けられました。

旅ナカでの情報収集



旅ナカでは、旅行序盤は「生活の整え」に重きを置き、食事や日用品の購入場所を探す傾向があることも分かります。中盤になると、短時間で体験できるアクティビティ情報を調べ、旅の終盤には土産物の購入場所を再確認する様子が伺えます。これにより、旅行者の行動が時間の経過とともに変化することが示されています。

持続可能性の重要性



調査結果のもう一つの重要なポイントは、訪日旅行者が特に実践している環境保護活動が「食品ロスの削減」であることです。しかし、旅行中は提供される食事量の選択肢が制限されるため、日常生活では実施できる事が旅行中には難しくなっています。この問題を解決するためには、食事量や提供形態の選択肢を増やし、旅行者のニーズに応えつつ、持続可能な観光を促進することが求められるでしょう。

今後持続可能な観光のためには、EV車の利用や環境配慮がなされている宿泊施設の選択がポイントになってきます。旅行者自身が環境に配慮した行動を選ぶ意識が高まる中で、観光業界もその期待に応える必要があります。これらの調査結果は、訪日観光の未来に向けた貴重な示唆を提供します。

会社情報

会社名
株式会社JTB総合研究所
住所
東京都品川区東品川2-3-14東京フロントテラス7F
電話番号
03-6260-1200

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。