美しさと現代性が調和する厨子「縁(よすが)」
老舗仏壇仏具メーカーのアルテマイスター株式会社は、デザイナーの緒方慎一郎氏とのコラボレーションにより、新しい系列の厨子「縁(よすが)」を発表しました。この作品は、時が経つにつれて色艶が深まる木材を使用しており、現代の住空間に自然に馴染むデザインが特徴です。
「よすが」は、「寄す処(か)」が由来で、自身や心が依存する場所や人を指します。この厨子が日常生活にスムーズに溶け込み、心の拠り所となることを願って名付けられました。
多様なデザインの厨子たち
立縁(たちよすが)
「立縁」は、外箱と内箱の間の空間が透けて見える「借景」のように設計されています。無塗装仕上げにより木材の自然な風合いが強調されており、価格は748,000円(税込)です。主な素材は、会津地方で採れた高品質の桐と、独特な模様が美しいシャム柿(ジリコテ)です。サイズは高さ59.2cm、幅21cm、奥行き15.5cmで、観音開きの扉に自由に物を出し入れ可能です。
座縁(ざよすが)
「座縁」は壁掛け用のスライド式扉を持つ厨子で、価格は528,000円(税込)となります。左右に開く扉は動きが自由で、仏台の位置を調整できる革新性を持っています。また、こちらも桐とシャム柿を使用しており、柔らかな風合いを感じることができます。サイズは高さ23.9cm、幅56cm、奥行き13.5cm(扉開時Width:約90cm)です。
掛縁(かけよすが)
「掛縁」は、伸縮可能なスチール製フレームに布をかけた清らかな厨子です。価格は209,000円(税込)で、専用フックも付属します。サイズは、最小高さ110.2cmから最大156cmまで調整可能で、コンパクトでありながら存在感のあるデザインです。
携縁(けいよすが)
持ち運びが可能な「携縁」は、小型の器の中に本尊やリン、水入れを収納できる、棗型のデザインです。
本尊には少量のお骨を納めることができ、専用の巾着袋も付いています。価格は198,000円(税込)で、素材は稀少な縞栃や黒柿を使用しています。サイズは高さ6.1cm、幅7cm、奥行き7cmです。
デザイナー緒方慎一郎の経歴
緒方慎一郎は長崎県出身。1998年にSIMPLICITYを設立し、日本文化を現代に再創造するコンセプトのもと、食や茶、工芸など幅広い分野で活動しています。また、東京やフランスなどでの店舗展開も行い、様々なプロジェクトにおいてデザインディレクションを手がけています。
購入場所とアクセス
いずれの厨子シリーズは、「厨子屋 銀座本店」にて展示販売中です。ぜひお越しください。
【店舗情報】
電話:03-3538-5118
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1-4-4 ギンザ105ビル1F・B1
アクセス:JR「有楽町駅」京橋口より徒歩3分、東京メトロ有楽町線「銀座1丁目駅」5番出口より徒歩2分
営業時間:11:00〜19:00、定休日:火曜
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