3つの医療機器が2024年度のグッドデザイン賞受賞達成、日常生活に役立つデザインを追求

3つの医療機器が2024年度グッドデザイン賞受賞

オムロンヘルスケア株式会社の3つの製品が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。受賞したのは、「上腕式血圧計 HEM-738Xシリーズ」、「携帯型心電計 HCG-8010T1/9010U」、そして「酸素濃縮器 HAO-3X0XW／5X0XW」の3つです。これにより、オムロンは1984年から41年連続での受賞を達成しました。受賞商品は、11月1日から開催される「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」に出展される予定です。

上腕式血圧計 HEM-738Xシリーズの特長

この製品は、血圧を測定するだけでなく、脈の間隔を同時に確認できます。これは、血圧が高い人に多い脈の乱れを検出する機能です。脈の間隔の乱れは、脳梗塞などの循環器疾患のリスクを示唆するため、早期発見が重要です。測定結果はLCD画面にアイコンで表示され、視覚的にもわかりやすくデザインされています。また、測定値が段階的に表示されるため、数値をより理解しやすく工夫されています。

携帯型心電計 HCG-8010T1/9010Uについて

この心電計は、心臓に不安を抱える人が、動悸や胸痛を感じた時に簡単に心電図を記録できるよう設計されています。胸に本体を当てるだけで心電図が記録できるため、急を要する状況でも迅速に対応できます。特に、携帯性と使いやすさを重視したデザインが採用されており、使用者が不安な時でも直感的に操作できます。

酸素濃縮器 HAO-3X0XW／5X0XWのデザイン

この医療機器は、呼吸器疾患を抱える患者が在宅酸素療法に用いるための製品です。小型タイプは生活空間に調和するようにデザインされており、家庭の中で自然に溶け込むよう考慮されています。大きなタイプは直線的なデザインになっており、医療機器としての信頼性を強調しています。また、操作性においても細かい配慮がされており、誰でも使いやすい設計です。

今後のオムロンの取り組み

オムロンは、ユーザーのニーズを理解するために継続的に観察調査やヒアリングを実施し、使いやすさと精度を追求した製品づくりを行っていく方針です。使う人々が日々を前向きに過ごせるような商品やサービスを提供することで、世界中の人々の健康で快適な生活の実現に寄与することを目指します。

グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞は、日本で唯一の総合デザイン評価制度であり、1957年に設立されました。機能性、安全性、使いやすさなども評価基準の一部として、高い基準を満たした製品に授与されます。この賞は、単に見た目の美しさだけでなく、製品がもたらす価値や使う人々のことをきめ細やかに考慮したデザインに対して与えられます。