ビューローベリタスがAIマネジメントシステムの認証サービスを開始
ビューローベリタスジャパン株式会社が、AIマネジメントシステムに関する国際規格であるISO/IEC 42001の認証サービスをスタートしました。これは、AI技術の運用に伴う倫理や透明性、安全性を確保するための重要なステップです。
ISO/IEC 42001の目的と必要性
AI技術の導入は多くの企業で進んでいますが、同時にリスクも伴っています。この新しい認証基準は、AIの運用において重視すべき「倫理性」、「説明責任」、「透明性」などの管理策を包含しています。これにより、企業はAIのリスクを体系的に評価し、継続的な改善を図ることが可能になります。
対象とする企業範囲は広く、自社でAIシステムを構築・運用する企業や、他社のAI技術を導入し利用する組織まで多岐にわたります。また、製造業、金融業、医療業、公共分野なども対象となり、AIを利用する全業種に影響を与えることが期待されています。
認証を受けることで得られるメリット
ISO/IEC 42001の認証を取得することで、企業は以下のようなメリットを享受できます:
1.
リスク管理の強化: 偏りや誤作動、サイバー攻撃などのリスクを組織全体で体系的に管理できます。
2.
法令遵守の確保: 各国の法令や業界ガイドラインに適合し、コンプライアンスが強化されます。
3.
ステークホルダーからの信頼向上: 顧客や取引先、規制当局からの信頼を獲得し、企業イメージを向上させることが可能です。
4.
社会的価値の向上: 倫理的なAI利用を通じて、社会全体に貢献できるため、企業の社会的責任(CSR)が果たされます。
5.
国際競争力の強化: 国際規格に準拠することで、海外市場での競争力が向上します。
実施ウェビナーのご紹介
さらに、ビューローベリタスは「急激に拡大するAI時代のリスクマネジメント(ISO42001)とガバナンス構築」というウェビナーを予定しています。2025年10月10日(金)14:00〜16:05に開催され、株式会社野村総合研究所をゲストに迎え、実例を交えた内容をお届けします。AIの利活用におけるガバナンスの構築方法や国際動向についても詳しく解説される予定です。
ビューローベリタスジャパンのサービス
ビューローベリタスは1828年の創業以来、試験・検査・認証の分野において高品質なサービスを提供してきました。現在、世界中に1600以上の拠点を持ち、84,000人以上の従業員とともに、品質、健康・安全、環境保護の課題に取り組んでいます。
特にAI認証に関しては、企業が法令や規格への適合性を確認し、リスクを低減させるためのサポートを行っています。これにより、持続可能な発展を促進し、社会に貢献することが目指されています。
お問い合わせ先
本サービスに関する詳細やお問い合わせは、横浜市みなとみらいにあるビューローベリタスジャパン株式会社のシステム認証事業本部までご連絡ください。テレフォン番号は045-274-7694、メールアドレスは
[email protected]です。
この新しい認証サービスは、AIを活用する企業にとっての強力な武器となるでしょう。今後の展開に期待が寄せられます。