豊橋市のデジタル化プロジェクト
愛知県豊橋市は、新たに保育園への入所審査をデジタル技術で効率化する取り組みを始めました。このプロジェクトは『Urban Innovation TOYOHASHI』として知られ、市とスタートアップ企業が協力して地域の課題を解決することを目的としています。企業の皆さんの参加を募集しており、2025年2月2日が応募の締切です。プロジェクト経費として、一件あたり最大50万円(税込み)が支出されます。
プロジェクトの背景
豊橋市では、長年にわたり保育園入所審査が手作業で行われてきました。このため、保護者や保育園への選考結果の通知に時間がかかり、大きな負担を強いていました。そこで、業務の効率化を図るために、デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む必要があると認識されています。これによって、年間で約10,000時間以上の職員の時間外業務を削減することを目指しています。
この取り組みは、地域の保育サービスを向上させ、より多くの子どもたちがスムーズに入園できる環境を作り出すことにも寄与します。このプロジェクトに参加する企業には、実証実験を通じて、自治体の実務に直接関わる貴重な機会が提供されます。
課題の詳細
次に、今回のプロジェクトで提起されている他の二つの課題についても紹介します。
中小企業の補助金情報の提供
豊橋市の商工業振興課では、企業が利用できる中小企業向けの補助金情報をより簡単に把握できる仕組みを求めています。補助金の内容や手続きについての情報量が膨大で、企業は把握すること自体が難しいのが現状です。これを改善するためのソリューションを探しています。
市営住宅の家賃滞納対策
もう一つの課題は、市営住宅の家賃滞納を減らすための効果的な通知方法や防止策を確立することです。立場的に困難な状況にある入居者にパーソナライズされた情報を発信することで、早期の対応を促進し、滞納に至る前にアプローチする新たな仕組みを設けたいと考えています。これによる効果を実証することが求められています。
説明会の開催
プロジェクトに興味がある企業向けに、オンライン説明会が2025年1月10日(金)に開催されます。この説明会では、各課からの課題説明の後に質疑応答の時間が設けられています。保育園入所審査の効率化に関して、担当者から直接話を聞く貴重なチャンスです。
説明会の詳細はこちらでご確認ください。
まとめ
愛知県豊橋市が取り組む『Urban Innovation TOYOHASHI』のプロジェクトは、地域の産業や社会課題を解決するための大きなステップです。スタートアップ企業にとっても、自身の技術を実践的な場で試す貴重な機会となることでしょう。ご興味のある方はぜひ、説明会にお越しください。