新たなエンボス表現の頂点!DIMENSEがBDNY 2024で受賞
業務用インクジェットプリンターを手がけるローランド ディー.ジー.株式会社は、合弁会社DG DIMENSEと米国の販売子会社Roland DGAが参加した展示会「Boutique Design New York(BDNY)2024」で、画期的なデジタルプリントソリューション「DIMENSE(ダイメンス)」を初出展しました。このイベントで、DIMENSEはNKBA Manhattan Inspire Awardの「最優秀壁紙/壁装飾賞」を受賞するという輝かしい成果を収めました。
展示会は2024年11月10日から11日まで、ニューヨークで開催され、700社以上が出展し、15,700人以上の参加者が集まりました。DIMENSEは、塗装可能な壁紙や新製品のサンプルを多く展示したほか、インクジェットプリンター「Dimensor S」を利用した実演も行われました。これらの製品は、機能性や持続可能性、美的観点など、様々な基準で高く評価されました。
DIMENSEの特長
DIMENSEは、印刷が完了した後に加熱することにより、思い描いた凹凸を再現する新しいデジタルプリントソリューションです。専用メディアとストラクチャーインク、CMYKインクが融合することで、最大1.5mmの厚みで発泡し、立体的なデザインを実現します。この革新的な技術により、従来の壁紙では叶わなかった自由なデザイン表現が可能になります。
Roland DGAのマネージャー、Kitt Jones氏は、「名誉ある賞を受賞でき、大変光栄に思います。DIMENSEは、従来の壁紙のような繰り返しのパターンにとらわれず、自由なテクスチャのデザインが可能です。これによりコスト削減と印刷時間の短縮が実現できます」とコメントし、DIMENSEの可能性を語りました。
BDNYの意義
BDNYは、毎年ニューヨークで開催される重要な展示会で、デザイン業界の専門家が一堂に会する場として知られています。ホテルのデザイナーや建築家、購買担当者が最新のインテリアデザイン要素を探し求め、業界のトレンドを肌で感じることができるこれらのイベントは、参加者にとって貴重な経験となります。
特に今年のBDNYでは、DIMENSEのような先進的なデザインソリューションが話題を集め、多くの来場者に注目されました。エンボス表現の壁紙は、インテリアデザインにおける新たなスタンダードを確立する可能性を秘めています。
ローランド ディー.ジー.株式会社の展望
ローランド ディー.ジー.株式会社は、「世界の創造をデザインする」を企業パーパスに掲げています。主力製品である業務用インクジェットプリンターは広告や看板、インテリア装飾など多岐にわたって使用されています。また、個人のニーズに応じたパーソナライズやカスタマイズ生産を実現するためのプリンターやカッティングマシン、3D製品を展開しており、デジタルファブリケーションの新たな可能性を切り開いています。
同社は最近、プリント業務の生産性向上を目指し、コネクテッドサービスや独自のクラウドサービスを提供し、中小製造業におけるデジタルトランスフォーメーションを推進する取り組みを行っています。
このように、DIMENSEの受賞は、ローランド ディー.ジー.株式会社が目指すデジタルプリントの新しい可能性を示すものとして注目されています。今後も彼らの革新的な取り組みから目が離せません。