岡山大学職員の高度化
2024-07-01 11:01:58

岡山大学が大学院修学支援制度を始動!職員の高度化でナレッジワーカー育成へ

岡山大学が大学院修学支援制度を始動!職員の高度化でナレッジワーカー育成へ



近年、国立大学法人の業務は複雑化し、迅速性が求められています。教育研究活動に加え、新たな業務も増加し、教員の業務負担は増大しています。岡山大学は、この課題解決のため、大学職員の高度化を図る「大学院修学支援制度」を2024年度秋学期から開始します。

本制度は、事務職員、技術職員、図書職員など、大学職員を対象に、修士・博士の学位取得を支援するものです。大学院修学に係る費用は大学法人が全額負担し、勤務時間中の授業履修も認められます。さらに、人事異動の対象外となるなど、職員が安心して学業に専念できる環境が整えられています。

制度開始当初は、技術職員の博士号取得を支援し、運用を本格化させていきます。来年度以降は対象者を全大学職員に拡大し、修士号取得の支援も開始する予定です。

岡山大学は、学生向けの支援制度も充実させています。文部科学省の「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」やJSTの「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」、「次世代AI人材育成プログラム(博士後期課程学生支援)(BOOST)」、そして独自の奨学金制度など、多岐にわたる支援を提供しています。

さらに、博士人材のキャリアパス構築のため、組織改革も積極的に進めています。2024年度からは、「国立大学法人岡山大学職員就業規則」を改正し、「高度専門人材」の区分を新設しました。

岡山大学は、長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向けて、様々な取り組みを進めています。本制度も、その実現に向けた重要な取り組みの一つです。

大学職員の高度化と大学院改革



本制度は、大学職員の高度化だけでなく、大学院改革にも貢献すると期待されています。大学院は、従来、研究者や大学教員を育成する場として捉えられてきました。しかし、大学院は、知識を活用し、新しい価値を生み出すナレッジワーカーを育成する場としても重要な役割を担う可能性があります。

岡山大学は、本制度を通じて、大学職員のキャリアパスを再構築し、大学法人組織に新たな変化をもたらすことを目指しています。さらに、大学院改革を推進することで、岡山大学のみならず、日本の大学・研究機関における大学院改革の意識と行動の変化を促す可能性もあると考えています。

大学職員の高度化が大学改革を加速させる



岡山大学は、本制度を単なる人材育成の取り組みではなく、大学法人という組織と教職員に変化を促す『源』として位置づけています。

学長は、本制度が文部科学省の「博士人材活躍プラン」に呼応するものではなく、岡山大学長期ビジョン2050の実現に向けた取り組みであることを強調しています。

大学職員の高度化は、岡山大学が目指す研究大学への進化に不可欠です。本制度は、大学職員の能力向上を促進し、組織全体の活性化に貢献すると期待されています。今後、岡山大学がどのような変化を遂げるのか、注目が集まっています。


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