広告の新たな潮流、フォーエムとSeenThisがタッグを組む理由とは

新たな広告手法の誕生

株式会社フォーエムが、スウェーデンに本社を持つテクノロジー企業SeenThisと提携し、日本市場に新たな広告配信手法を導入することが決定しました。この連携により、フォーエムが展開するプレミアム広告ソリューション「AnyDigital Premium Marketplace（APM）」では、動画や画像素材の配信がこれまでになくスピーディーかつ効率的に行えるようになります。これが実現するのは、SeenThis独自のアダプティブストリーミング技術を活用するからです。

アダプティブストリーミング技術とは？

SeenThisが提供するアダプティブストリーミング技術は、ユーザーのネットワーク環境やデバイスに応じて、動画や画像の品質と配信量をリアルタイムで最適化する技術です。この技術によって、必要最小限のデータで広告が表示されるため、ユーザーはストレスのない快適な視聴体験を得ることができます。また、環境への負担も軽減され、広告配信の際の二酸化炭素排出量が抑制されるという利点も持つのです。

環境への配慮と効果

この技術の導入により、フォーエムはメディアの収益最大化だけでなく、環境負荷の軽減にも貢献できるようになります。具体的には、広告の表示速度を最大化し、不要なデータ転送を削減することで、ユーザー体験の向上を届けることが可能となります。

実際、SeenThisの技術を導入したケースでは、従来のバナー広告と比較してクリック率（CTR）が最大3.7倍に向上する実績も確認されています。このような結果は、広告主やパブリッシャーにとって大きなメリットであり、広告の効果を数値化できる新たな基準が生まれつつあることを示しています。

今後の展望

フォーエムは、この先進的な技術を活用して、国内のパブリッシャーに対してより価値のある広告体験を提供することを目指しています。2024年10月からは、日本市場に本格参入予定であり、これにより日本国内でも新しい広告配信のスタンダードが確立されることが期待されています。

さらに、フォーエムは広告配信の品質向上だけでなく、企業のESG（環境・社会・ガバナンス）やSDGs推進に寄与する取り組みを強化していく予定です。これにより、広告業界全体におけるサステナビリティや環境への配慮が促進されることでしょう。

代表者のコメント

SeenThis Japanの事業統括、飯嶋攝子氏は、この提携について「フォーエムとの連携を通じて、広告主やメディアに新たな広告体験を提供しつつ、環境にも寄与できるテクノロジーを広めていきたい」と述べています。また、フォーエムの代表取締役、綿本和真氏も「今回の提携で、広告の質と環境配慮を両立させる新たなスタンダードを広げていけることを大変嬉しく思います」とコメントしています。これからの展開が非常に楽しみです。