ジャカルタのインフラ推進
2025-10-28 12:55:10

ジャカルタ特別州における下水処理場建設工事の新たなステージ

インドネシアの持続可能な水環境のために



2025年10月28日、株式会社大林組とJFEエンジニアリングが共同企業体として、インドネシア共和国のジャカルタ特別州での大規模下水処理場建設工事を受注しました。このプロジェクトは、インドネシアの水環境を改善し、持続可能な社会を実現するための重要な第一歩です。今回受注したのは、ジャカルタ下水整備計画の第6工区にあたる下水処理場建設工事で、これにより過去に受注した第1工区のプロジェクトに続くものです。

ジャカルタ特別州は、人口1,000万人を超える都市です。しかし、下水道の普及率はわずか12%であり、河川や地下水の水質汚染が深刻な問題となっています。このような環境問題を解決するため、州は「ジャカルタ汚水管理マスタープラン」を策定し、下水道整備を段階的に進めています。今回の第6工区の受注は、その重要な一環といえます。

プロジェクトの概要



新設される下水処理場は、処理能力47,500㎥/日を誇り、ターゲットとなる人口は約30.1万人です。全体計画人口は約146.5万人にのぼり、高密度なショッピングモールや商業施設が多く存在する地域で行われます。ここでは、最新の技術であるIFAS(Integrated Fixed Film Activated Sludge)を採用し、従来よりも効率的な処理が可能です。

また、施工法としては「ニューマチック無人化ケーソン工法」が使われ、安定した施工が見込まれています。この技術は、今までの日本国内での実績を基にしています。

合同企業体の構成



本工事は、大林組、JFEエンジニアリング、インドネシアの企業WIJAYA KARYAおよびJAYA KONSTRUKSIが参加する合同企業体により進められます。分担については、大林組とWIJAYA KARYAが土木施工を、JFEエンジニアリングとJAYA KONSTRUKSIが機電工事を担当します。こうした強力なチームにより、質の高いインフラ整備が期待されています。

経済と環境への影響



インドネシアは、ASEAN地域で最大の経済規模を有する国であり、その成長の中で環境改善は急務です。下水道インフラの整備待望の声が高まる中で、このプロジェクトはジャカルタの住民の生活を直接改善する重要な意義を持っています。さらに、持続可能な社会の実現に向けた貢献を果たすことで、アジア各国全体の下水道普及率向上にもつながるでしょう。また、今回の工事による経済的な効果も期待されています。

今後の展望



工期は2026年2月から2029年6月までの予定で、完成後はジャカルタ市民の生活環境の改善が見込まれます。大林組とJFEエンジニアリングは、今後も技術力を活用してインフラ整備を進めることで、アジア地域における持続可能な開発目標に貢献していく方針です。その道筋を通じて、より良い未来を目指す努力が続いています。インドネシアの下水道整備は、住民の生活改善と環境保全の両方に寄与する、まさに日本からの技術支援による成功事例となることでしょう。

以上をもちまして、ジャカルタ特別州における下水処理場建設工事の詳細をお伝えしました。今後の動向にも注目が必要です。


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会社情報

会社名
JFEエンジニアリング株式会社
住所
神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目一番地
電話番号

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