EV充電インフラ新構想
2021-05-28 15:00:04
ユアスタンドと日東工業が進めるEV充電インフラの新たな試み
近年、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の増加に伴い、日本国内における充電インフラの整備が急務とされています。特に、日本の約4割がマンションに居住している現状では、集合住宅における充電インフラの整備が喫緊の課題となっています。このような背景から、ユアスタンド株式会社と日東工業株式会社が手を組み、マンション向けに特化したスマートEV充電サービスの技術検証を実施することとなりました。
ユアスタンドは、横浜市に本社を構え、電気自動車充電インフラに特化したサービスを展開しています。また、連携先の日東工業は愛知県長久手市に本社があり、充電器市場でのトップシェアを誇る企業として知られています。両社の共同検証は、国際標準通信プロトコル「OCPP」を基にした充電器製品と管理サービスを相互に連携させ、住環境に最適な充電インフラの提供を目指します。
特に注目すべきは、2030年半ばまでにガソリン車の新車販売が禁止されるという政府の方針です。これにより、EVとPHVの利用がさらに進むと予想され、そのための充電インフラの充実が求められています。しかしながら、マンションに導入するためには、受益者負担での料金徴収や電気料金のコントロール、限られた電力容量の利用を最適化する必要があります。この点において、ユアスタンドの管理システムは高い効率性と利便性を提供します。
ユアスタンドの提供する「Yourstand」サービスは、スマートフォンのアプリで充電の予約や料金の支払いができるシステム。利用者は必要に応じて充電時間帯を設定でき、さらに、来客用駐車場への充電器設置も一元管理可能です。これにより、マンション内でのスマートで効率的な充電を促進します。加えて、導入から運用、補助金申請のサポートまでワンストップで提供されるため、導入ハードルが低くなるのも魅力です。
技術検証においては、ユアスタンドの充電管理サービスと日東工業の「Pit-2G通信モデル」を互いに連携させることで、利用料金の回収や充電の抑制を行う予定です。ピーク時の電力消費を抑えながら、高速な充電サービスの実現を目指しており、秋からは実際にマンションでのサービス提供が始まります。これにより、マンションにおけるEV充電の利用がさらに広がることが期待されます。
さらに、ユアスタンドは充電器のラインナップを増やし、より多様なニーズに応えるサービスを提供する計画です。集中的な取り組みにより、安価で快適な充電環境を整備し、持続可能な移動手段の普及を進めていきます。加えて、2023年末までの期間中は、システムの利用料金や充電手数料を無償とするキャンペーンも実施しており、この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
充電インフラの充実は、自動車の電動化を進め、クリーンな移動手段への転換を助ける重要なステップです。ユアスタンドと日東工業の取り組みは、まさにその第一歩となり、今後の展開に目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
ユアスタンド株式会社
- 住所
- 東京都品川区東品川4丁目10−13 KDX東品川ビル 5F
- 電話番号
-
050-3204-4395