Sansanとリセが契約書管理市場で業務提携、DXの新たな一歩

Sansanとリセの資本業務提携の影響

最近、働き方を革新するデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進するSansan株式会社と、AI契約書レビューサービス「LeCHECK」を提供する株式会社リセが資本業務提携を締結しました。これにより、リーガルテック市場における両社の展開が大きく進展することが期待されています。

提携の背景

近年、電子契約の普及が急速に進む中、依然として多くの企業では外部印刷された契約書と電子契約書が混在しており、契約書の管理が複雑化しています。この課題に対し、契約書の形式を問わず一元管理が可能な仕組みの必要性が高まっています。Sansanは2022年に契約データベース「Contract One」を提供開始し、営業DXサービス「Sansan」やインボイス管理ツール「Bill One」との新しいサービスとして事業を拡大しています。Contract Oneは、紙と電子の契約書を高度にデータ化し、クラウド上での一元管理を実現することで、企業が契約書を効果的に活用できる環境を整えます。

一方、株式会社リセもまた、企業法務の専門知識と最前線の技術を活かしたサービスを提供しています。AIを用いた契約書レビューの「LeCHECK」や契約書の翻訳サービス「LeTRANSLATE」など、多岐にわたるサービスが注目されています。

提携の目的

Sansanは、Contract One事業の営業人員を半年で倍増させ、契約社数も直近1年で1.5倍に増加しています。リセとの提携を通じて、契約業務における販路をさらに拡大し、専門的な技術と知識を強化することが狙いです。当時の背景から、両社が互いに持つ営業基盤や知見を相互に活用することで、リーガルテック市場での存在感を高め、より広範な顧客ニーズに応えることが期待されています。

提携内容の詳細

今回の業務提携により、Contract OneとLeCHECKの販売パートナーシップが構築されます。両社の顧客はそれぞれのサービスを通じて、契約にまつわる課題に対して幅広い提案を受けることができます。さらに、互いの技術的知見を活かして機能の拡張や連携を検討し、多様化する顧客ニーズに対して適切に応じる取り組みが進められます。

リセの企業概要

株式会社リセは、2018年に設立され、企業法務に特化したAIサービスを提供しています。代表取締役社長の藤田美樹氏が舵取りを行う同社は、契約業務の効率化や課題解決に向けた提案を行うことを使命としています。具体的には、「LeCHECK」や「LeTRANSLATE」といったサービスを通じて、契約書の管理や処理に関する新しいアプローチを提示しています。詳細については、リセの公式サイトをご覧ください。