株式会社grasysとPingCAPがゲーム業界に新風を吹き込む
2023年、株式会社grasys(以下、grasys)とPingCAP株式会社(以下、PingCAP)が締結したパートナー契約は、ゲームおよびエンターテインメント領域におけるデータベース管理に革新をもたらします。両社は、分散型NewSQLデータベース「TiDB」を活用し、スケーラビリティやリアルタイム分析の強化を目指しています。
協業の背景と意義
近年、ゲーム業界はグローバル規模での同時接続数やリッチコンテンツの急増に伴い、データの量が飛躍的に増加しています。このような背景を受け、従来のデータベース技術では「同時接続時のトラフィック負荷」や「データ分析基盤への同期遅延」といった課題を抱えるようになりました。
この問題に対して、grasysの大規模インフラの運用ノウハウと、PingCAPの分散型データベース技術が融合することで、以下のような価値を市場に提供します。
フレキシブルな拡張性
ユーザー数やデータ量の急増に対して、シームレスに拡張できる環境を整備。従来のシステム制限(ボトルネック)を解消し、自由にコントロールできるインフラが実現します。
意思決定の高速化
プレイログや課金データをリアルタイムに分析し、迅速な施策実行を可能とするHTAP(ハイブリッドトランザクショナル/アナリティカルプロセッシング)環境の構築も目指しています。これにより、企業がデータに基づいた迅速な意思決定を行えるよう支援します。
TiDB(タイ・デー・ビー)とは
PingCAPが提供するTiDBは、MySQL互換の分散型データベースで、以下の特長があります。
- - 水平スケーラビリティ:サービスを稼働させたままノードの追加・削除が可能で、リニアに性能を拡張できます。
- - MySQL互換:従来のアプリケーションやツールとの高い互換性を維持。
- - HTAP機能:行指向ストレージと列指向ストレージの組み合わせにより、トランザクションと分析処理を同時に行えます。
- - 高可用性:データを複数のノードに複製することで、障害発生時もサービスの継続性を保障。
今後の展開
grasysは、PingCAPの技術サポートを受けながら、Google Cloud上でのKubernetes(GKE)とTiDBを統合した、「クラウドネイティブデータベース基盤」の強化に注力します。技術検証、セミナー開催を通じて、大規模システムにおけるデータベースのベストプラクティスを広く発信していく予定です。
お二人のCEOのコメント
Eric Han (PingCAP 代表取締役社長)
「grasys様とのパートナーシップを結び、大変嬉しく思います。両社の強力なシナジーにより、クライアントがインフラの制約から解放され、アプリケーション開発に専念できる環境の提供が可能になると確信しています。」
長谷川祐介 (grasys 代表取締役)
「PingCAP様との提携を光栄に思い、TiDBが日本企業にとって重要なデータ基盤になるよう努めてまいります。今後も両社が連携し、攻めのデジタルインフラ構築に貢献していくことをお約束します。」
企業概要
PingCAP株式会社
- - 設立:2021年3月(日本法人)
- - 所在地:東京都千代田区大手町
- - 事業内容:分散型データベース「TiDB」の開発・提供
株式会社grasys
- - 設立:2014年11月13日
- - 所在地:東京都渋谷区恵比寿
- - 事業内容:Google Cloudを用いたクラウドインフラの設計・構築・運用
この新たなパートナーシップにより、今後のデータ管理システムにおける革新期が期待されます。