東急不動産の新しい物流施設「LOGI’Q市原」竣工
2026年4月30日、東急不動産株式会社とJR西日本プロパティーズ株式会社が新たな物流拠点「LOGI'Q市原」を千葉県市原市に竣工した。この施設は、京葉道路「蘇我IC」から5.3km、館山自動車道「市原IC」から5.8kmというアクセスに恵まれ、首都圏や関東全域をカバーする理想的なロケーションに位置している。さらに、延床面積は35,000㎡を超え、地上5階建てのマルチテナント型物流倉庫として設計され、多様な入居者のニーズに応えることが期待されている。
高い耐荷重と便利な機能
「LOGI'Q市原」の最大の特長は、従来の倉庫よりも高い耐荷重を実現している点だ。倉庫部分の耐荷重量は一般的には1.5t/㎡に対し、こちらは2t/㎡に設定されている。これにより、重量物の保管が求められる産業や企業にとって非常に魅力的な施設となっている。入居者は、1階両面バースや2階スロープを利用して効率的な荷物の積み下ろしができる。
特にインフラと物流のニーズが高まる中で、トラックとフォークリフトを用いて直接荷物をやり取りできる低床バースが設けられるなど、地域の特性を活かした設計になっている。
環境にも配慮した設計
「LOGI'Q市原」は単なる物流施設ではなく、環境への配慮も重視されている。建物の一部の電力は、屋上に設置した太陽光パネルで発電したものを使用しており、これにより環境負荷を軽減する取り組みが行われている。環境認証も取得しており、CASBEE Aランク、BELS 6stars、『ZEB』の認証を得ていることで、持続可能なビジネスモデルの構築を目指している。
地域社会への貢献
このプロジェクトは、地域社会への貢献とともに、物流施設の整備を通じて地方経済の活性化にも寄与している。特に、東急不動産のインダストリー事業本部は、物流効率化や再生可能エネルギーの導入を通じて、社会課題の解決を目指している。2025年には、地域の産業インフラの発展に向けた「産業まちづくり事業(GREEN CROSS PARK)」をスタートさせることも発表されており、将来的にはさらに多様な事業展開が期待されている。
経営理念と長期ビジョン
東急不動産ホールディングスは、2021年に発表した長期ビジョン「GROUP VISION 2030」を通して、環境経営やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を全社方針に据えている。現在、中核企業である東急不動産は「環境先進企業」を目指し、2024年にはRE100事務局より再生可能エネルギーの100%切り替えを達成した。
2025年には「中期経営計画2030」を策定し、様々な環境戦略を展開することになる。本計画では、広域渋谷圏戦略やGXビジネスモデルの確立、グローカルビジネスの拡大に力を入れると述べられている。これにより、企業のサプライチェーンの強靭化を図り、地域経済の支援にも繋がるだろう。
「LOGI'Q市原」は、こんな革新的な施設として、今後の物流需要にどのように応えていくのか、その動向が注目されている。