外資IT社員の転職動向
2023-12-29 13:00:01
外資系IT社員の転職事情:日系スタートアップへの転身が加速
外資系IT社員の転職事情:日系スタートアップへの転身が加速
近年、外資系IT企業で働く社員の日系スタートアップへの転職意向が高まっている。この背景には、外資特有のハイプレッシャーな環境や、魅力的な報酬体系を持つ日系企業の増加などが挙げられる。
調査概要
日系・外資IT転職支援企業であるチャレンジャーベース社が実施した調査によると、外資系IT企業社員の約4割が日系企業への転職を検討していることが明らかになった。調査対象はチャレンジャーズアカデミー会員610名で、有効回答数は106名。回答者の平均年齢は32.3歳で、6割が従業員数5000名以上の大手外資系企業勤務経験者だった。
転職意向の理由
転職を検討する理由として、「外資は日々のプレッシャーが強い」「精神的な負担軽減を求めている」「日系企業でも外資に匹敵する報酬水準の企業が増えている」といった声が挙がった。一方、転職を希望しない理由としては、「給与水準が下がる可能性がある」「インセンティブが低い」「英語力を活かせる環境が日系企業には少ない」といった懸念が示された。
2023年のレイオフの影響
調査では、2023年に多くの外資系IT企業で発生したレイオフが転職意向に影響したと回答した者が16%いた。この結果から、雇用不安の高まりも転職を検討する理由の一つになっていることがわかる。
日系スタートアップからのメッセージ
テックタッチ株式会社の井無田仲代表取締役CEOと、株式会社SmartHRの稲船祐介カスタマーサクセス本部本部長は、外資系IT企業出身者が日系スタートアップに転職する流れを歓迎するコメントを発表した。彼らは、この動きが日本のIT業界に新たなノウハウやグローバルな視点を持ち込むとともに、スタートアップ業界の人材強化に繋がるとしている。
チャレンジャーベースの取り組み
チャレンジャーベース株式会社の代表取締役である市川慶氏は、日系企業と外資系企業間の人材移動が日本のIT業界に活気を与えていると指摘。同社は、これらの流れを積極的に受け止め、転職を希望する人々のサポートに力を入れている。
チャレンジャーベースについて
チャレンジャーベース株式会社は、日系・外資IT業界に特化した転職支援サービスを提供する企業。有料職業紹介、オンラインメディア運営、英語コーチングプログラムなどを展開している。代表の市川慶氏は、外資系IT企業での営業経験を活かし、多くの転職希望者を成功に導いてきた実績を持つ。
まとめ
今回の調査結果から、外資系IT企業社員の間で日系スタートアップへの転職意向が高まっていることが明らかになった。高ストレスな労働環境や、レイオフの増加といった要因に加え、日系企業の待遇改善も、このトレンドを後押ししていると言えるだろう。今後、この流れが日本のIT業界にどのような影響を与えるか注目したい。
会社情報
- 会社名
-
チャレンジャーベース株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋兜町20-5兜町八千代ビル4階
- 電話番号
-
03-5843-6440