ポメラートの新カプセルコレクション「ビザンツィオ」
イタリアの著名なジュエリーメゾン、ポメラートが新たに発表したカプセルコレクション「ビザンツィオ」は、メゾンのヘリテージを現代に再生させる素晴らしい試みです。この新しいコレクションは、特に1990年代に誕生した「ビザンツィオ」に焦点を当て、一年の収束とも言える重要なプロジェクトとなっています。ポメラートは、このシリーズを通じて、歴史的なアートや伝統的な技術を踏襲しながらも、現代的な美意識を融合させています。
「ビザンツィオ」のコレクションは、16種類のストーンコンビネーションによるリングとネックレスが展開され、それぞれが独特の色の物語を語ります。ポメラートのクリエイティブ・ディレクター、ヴィンチェンツォ・カスタルドは「古代の豪華さが、現代のジュエリーに息づいている」と語り、その独自の視点を反映したデザインが期待されています。特に、光を取り込む設計や、存在感を引き立てるバランス感覚が魅力的です。
技術とデザインの融合
「ビザンツィオ」のコレクションにおけるカボションカット技術は、ポメラートが誇る特徴的な技術です。この技術によって創出されるドーム型の滑らかなフォルムは、幻想的な美しさを誇り、クッションスクエア型もストーンの個性を引き立てます。
カラーパレットも美しい調和を示しており、パイロープガーネットやオレンジサファイアの明るい輝き、アマゾナイトの青緑、貴重なパライバトルマリンなど、多種多様なストーンが巧みに組み合わさっています。特に、ホワイトダイヤモンドで強調された縞模様のアゲートや、深いラピスラズリと神秘的なタンザナイトのコントラストが瞬く美しさを生み出しています。
繊細なエレガンスの追求
このコレクションの中心にあるのは、見えざる芸術的技法であるフラッシュセッティングです。この技法によって、ストーンがローズゴールドのシャープなデザインと一体化しているかのように錯覚を起こさせます。特に印象的なクロスペンダントは、コレクションの中で最も挑発的な作品です。
さらに、ポメラートの色彩美学は、透明と不透明が相互に作用することから生まれます。クリスタルの明るさと艶やかなハードストーンの組み合わせは、ダイヤモンドパヴェによって奥行きを増し、位置を際立たせます。これぞ、ミラノらしい遊び心と洗練されたデザインの象徴です。
未来への架け橋
「ビザンツィオ」は、ポメラートがカラーのジェムストーンを用いてファインジュエリーの概念を再定義したことを示す、重要なコレクションです。これにより、メゾンの歴史的な価値が現代の視点で再解釈され、ユニークな作品が生まれました。すべてのアイテムは、ミラノのカーサ・ポメラートで手作業により丁寧に仕上げられています。ポメラートの新たな挑戦が、私たちに新たな美しさを届けてくれることを期待しています。