軽井沢の新しいランドマーク「軽井沢プレイボックス」が完成
2025年、長野県軽井沢に新たな名所として「軽井沢プレイボックス」が誕生します。このアートモニュメントは、アート集団『ビーファクトリー』によって設計され、制作されました。その背景には、30年以上の歴史を持つ同社の活動と、アートに対する情熱があります。
ビーファクトリーとは?
『ビーファクトリー』は東京都足立区に本社を持ち、大型アートモニュメントの設計、デザイン、制作、修復を手掛ける企業です。代表を務める中村茂幸さんは、彫刻家としても知られ、彼のリーダーシップのもと、同社は国内のビジュアルアート分野でトップクラスの実績を誇ります。
足立ブランドへの参加
最初は「足立ブランド」という取り組みに消極的だったという中村社長。しかし、地元の信用金庫の営業の方との対話や、足立区からの支援を受けることで、より良いもの作りのために参加することを決意します。
「今では情報共有部会や対外PR部会に参加させていただき、他の企業とも協力しながら新たなアイデアを生む機会が増えました」と語る中村社長。
日本を支えるアート作品の道のり
中村社長は長野県の自然豊かな安曇野で育ちました。高校卒業後に東京へ移住し、学校に通いながら働く日々を経て東京藝術大学の彫刻専攻に合格。大学院卒業後は、美術講師として活動しながら商業オブジェの仕事も受け始めます。
1988年、バブル時代の興隆とともに『ビーファクトリー』を設立。初期は商業施設の内装や外構工事を受注し、一貫した施工で評価されました。しかし1990年代初頭の経済崩壊により多くの企業が厳しい状況に陥る中、同社は辛抱強く生き残り、さらなる成長を遂げていきます。
大型モニュメント制作の成功
転機は、六本木の「東京ミッドタウン」の大型モニュメント「フラグメントNo.5」の制作でした。この作品はドイツのアーティスト、フロリアン・クラーク氏によるもので、アルミニウム製で220個のパーツが組み合わさっています。このプロジェクトを通じて、ビーファクトリーの名は一気に広まりました。
その後も、東京ガーデンテラス紀尾井町や「せきがはら人間村」など、数々の大型モニュメント製作に携わり、さらに多くの作品が誕生しています。
技術とアートの融合
ビーファクトリーの強みは、鋳造技術と最新のIT技術を駆使している点です。中村社長は「3Dソフトなしでは現代の作品は考えられません」と明言し、技術革新とアートの融合を追求しています。
また、彼は「いりや画廊」というアートスペースを運営し、若いアーティストの作品を展示しています。「立体作品の発表の場が少ないため、ここでの活動が人と人のつながりを生み出し、仕事に結びつくことがあります」。
未来への挑戦
軽井沢プレイボックスの完成を控え、中村社長は希望に満ちていると同時に、アート作品の保存やメンテナンスの重要性についても語ります。「作品が長く愛されるためには、定期的な手入れが必要です。私たちはその使命を果たしたいと考えています」。
2025年3月、軽井沢プレイボックスの披露イベントが開催される予定です。アートが持つ力が、街をさらに魅力的にすることを期待しながら、今後の展開に注目が集まります。
詳しい情報については、以下の公式HPをご覧ください。
軽井沢プレイボックス公式サイト
会社情報
- - 会社名: 株式会社ビーファクトリー
- - 所在地: 東京都足立区鹿浜1-13-19
- - 電話番号: 03-3857-8155
ビーファクトリーの活動は、アートと地域の価値を高めるだけでなく、さらなる社会貢献を目指しています。今後の動向を見逃さないでください。