軽貨物ロジスティクス協会、新体制発足の背景
軽貨物ロジスティクス協会が2025年7月30日付けで新たな理事体制を承認しました。この新体制では、理事長の瀬戸口 敦が留任し、加えて株式会社Shake heartの代表取締役である伊藤 拓真も新任理事として迎えられます。伊藤氏は軽貨物運送業界での豊富な実績を有しており、そのリーダーシップが期待されています。
この協会は、2017年に設立された業界団体であり、現在では90社の加盟会社と3,000台の稼働車両を抱えています。軽貨物業界のイメージ改善と社会的地位の向上を目指し、様々な活動に取り組んでいます。
軽貨物業界の現状と課題
長年にわたり、軽貨物業界には『キツイ・安い・ダサい』という固定観念が根付いています。これは多重下請け構造に起因するもので、正当な報酬が支払われない背景があります。特にコロナ禍においては、物流を支える『エッセンシャルワーカー』としての認識が高まったものの、実情は厳しいままです。
また、インターネット通販の急拡大により、新規参入のスタートアップが増えつつある中、業界内の構造的な問題は解決されず、ドライバーにかかる負担は依然として高い状況です。
協会の取り組み
軽貨物ロジスティクス協会では、業界の課題を解消するための取り組みを続けています。共同物販や案件共有、セミナー、情報提供、交通安全普及などを通じて、加盟企業を支援し、経営者の育成にも力を入れています。これにより、業界全体の健全な発展を目指しています。
新たに加わる伊藤氏は、これらの取り組みにおいて、経営者視点からの経験をもとに貢献していく考えを示しています。業界全体のイメージ改善と共に、サステナブルな環境づくりにも努める意向を表明しています。
伊藤 拓真氏のコメント
「一般社団法人 軽貨物ロジスティクス協会の理事に就任することになりました株式会社Shake heartの伊藤 拓真です。私たちの会社は、常にドライバーや関係者の声に寄り添い、その視点から業界を考えてきました。今後はその経験を生かし、現場の実情を学びながら、業界の健全な発展に貢献していく所存です。」
このように、伊藤氏の就任は協会にとって新たな展望を開くきっかけとなり、業界全体の体質改善に向けた大きな一歩となることでしょう。
まとめ
軽貨物ロジスティクス協会の新体制は、業界の未来に向けた重要な転機です。伊藤 拓真氏の加入、新たに掲げられる目標により、業界全体のイメージ向上や体質改善が進むことが期待されます。物流業界は今後も変革を続けていくことでしょう。