福岡発の無添加お香「クリスタルインセンス」、地産地消プロジェクトに挑戦
福岡市に拠点を置くキャンプ女子株式会社が運営するお香ブランド「クリスタルインセンス」は、地域の特性を活かした新たな取り組み「香りの地産地消」をスタートさせました。このプロジェクトでは、福岡の畑でタブノキとホワイトセージというお香の原料を栽培し、その香りを土地から直接育てることを目指しています。
お香の原料事情と5934立ち上げの背景
お香を作るための原材料は、実はその大部分が海外から輸入されているのが現状で、9割以上が日本の土壌で育てられていないものです。香りの文化は引き続き人気があり、ホームフレグランス市場も成長していますが、こうした原料が国内から姿を消してしまう懸念があります。特にタブノキの樹皮は、お香を形成するための大切な素材であり、国産で水車を使用して挽く製粉所は日本にわずか2社しか存在しません。このままでは、数年後にはタブノキの原料供給が危機に瀕する可能性があります。
福岡市の寄付プログラムを活用した植樹プロジェクト
この大きな問題に立ち向かうため、福岡市ではふるさと納税を通じて寄付を募り、地域のタブノキやホワイトセージを育て直すことにしました。タブノキは元々福岡の在来種であり、地元で栽培されることは「香りの地産地消」にとって重要なステップです。ホワイトセージは多湿に弱いため栽培が難しいとされていましたが、愛知や糸島、阿蘇の農園で試験栽培を重ね、福岡市東区の畑には100本の苗木を植えることが決定されました。初年度は株の成長を促進し、3年目にはこの肥沃な地で誕生した国産素材のお香を世に送り出すことが目標となっています。
ふるさと納税の新たな活用法
寄付を受け取った福岡市では、寄付者が選ぶ返礼品として明太子やあまおう、博多和牛といった地元の特産品を提供しますが、その使用目的はこの「香りの地産地消」プロジェクトに特化しています。そのため、寄付を行うことで土地と材料を直接育てる支援ができ、さらにはいつかその原材料から作られた香りを楽しむことも可能になります。
その上、返礼品なしでの寄付を選ぶことで、寄付金が全てプロジェクトに充てられる柔軟な支援も提供されています。こうした仕組みは、地域の活性化だけでなく、持続可能な香り文化の継承にも貢献します。
ソーシャルスタートアップに認定
「クリスタルインセンス」の取り組みは、令和8年度の福岡市ソーシャルスタートアップの成長支援補助金に認定されました。この補助金は、地域に寄与する事業を対象としており、クリスタルインセンスのプロジェクトもその一環として支援を受ける運びとなっています。また、プロジェクトは福岡市内のイベントでも発表され、地元の人々とのつながりを強化しています。
自然の循環をテーマにした映像プロジェクト
さらに、クリスタルインセンスは映像制作チームと提携して、ブランドの魅力を映し出した3分間のショートムービーを製作しました。この映像では、自然の恵みを受け継ぎ、それを人に還す循環をテーマにしています。自利利他の精神を持って作られたこのプロジェクトは、地域社会に温かい循環をもたらすことが期待されています。
これからの展望
プロジェクトが成功すれば、福岡市全体で香り文化を再生する契機に繋がります。また、自然素材だけを使用した製品の展開は、消費者にとっても新たな選択肢を提供します。これから3年間、このプロジェクトがどのように成長していくのか、目が離せません。福岡の畑が育てる未来のお香に、今後の注目が集まります。
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