最新オフィスマーケットレポートの発表
三幸エステート株式会社は、2025年8月度の東京都心5区および全国6大都市のオフィスマーケットレポートを公表しました。東京都心5区は千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区を含み、報告には大規模ビルに関する詳細データが含まれています。
空室率と潜在空室率の現状
最新のデータによると、東京都心5区の空室率は前月比で0.13ポイント減の1.71%となり、6ヵ月連続で低下しました。この背景には、新築や築浅のビルにおいて空室が次々と消化されていることに加え、8月に竣工した新築ビルが高い稼働率を記録したことが挙げられます。その一方で、潜在空室率も前月比で0.27ポイント減少し、3.32%となっています。これらの数値は、都心部におけるオフィス需要の回復を示しており、引き続き低下傾向が続くことが期待されています。
募集賃料の上昇
また、募集賃料は2020年9月以来の31,000円/坪台に回復しました。募集賃料は前月からの上昇が続き、21ヵ月連続で前月と比較して上昇または横ばいの傾向を見せています。この現象は、都心部での募集面積が約33万坪と低下していること、つまり都心部では募集物件が少なくなり、賃料が高騰する様相を呈しています。
リーシング活動の活発化
成約面積のデータも示す通り、現在のリーシング活動は非常に活発です。2025年第2四半期の成約面積は前年同期比で増加し続けており、2025年上半期全体でも前年を上回る実績が見られました。これからもこの動向は注視されます。
アナリストの分析
市場調査室のアナリストによると、過去のデータと比較すると、2020年の新型コロナウイルスの影響が及んだ後も、成約に向けた相談が進んでいるオフィス物件が多数存在しています。選択肢が限られていることで、移転を見送る企業も増えていますが、今後の成約面積の動きには引き続き注目が必要です。
三幸エステート株式会社について
三幸エステートは1977年に設立され、企業のオフィス戦略を全般的にサポートしています。最適なワークプレイスの提案から賃貸ビルの選定、プロジェクトマネジメント機能まで、クライアントのニーズに応じるサービスを提供しています。詳細な情報やマーケットデータは公式ウェブサイトでも確認可能です。
三幸エステート公式サイトはこちら。
最後に
このように、東京都心5区のオフィスマーケットは明るい兆しを見せており、今後の需要の動向が期待される状況です。不動産市場においては常に変化があるため、引き続きデータの収集と分析が重要となるだろう。今後のレポートにも注目していきましょう。