クリエイティブジャパン、大学向け新型コロナ対策システムを提供開始

株式会社クリエイティブジャパンが12月24日に、国立大学法人電気通信大学と共同で開発した「CLIP新型コロナ感染症予防支援システム」の提供を開始することが発表されました。この新しいシステムは、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために特に重要な換気指標として、室内の二酸化炭素（CO2）濃度を測定し、その数値を基に現在の室内人数をリアルタイムで表示します。

このIoTデバイスは多様な通信方式に対応しており、特に従来のLPWA（Low Power Wide Area）回線に加え、Wi-Fiによるデータ送信も可能です。そのため、地下など通信が届きにくい場所でも活用できる利便性が魅力です。また、ELTRES回線を搭載したシステムは12月24日から、Sigfox回線を利用するシステムは2021年1月中旬にサービス提供が開始される予定です。

国内においては、新型コロナウイルスの感染拡大防止策が重要な課題となっています。特に大学の入学試験期間にあたる来年1月から3月に向けては、３密を避けるための具体的な対策が求められています。電気通信大学でも、ガイドラインに基づいた徹底した予防策が準備されており、その一環として新たに導入される「CLIP新型コロナ感染症予防支援システム」が期待されています。

このシステムは、電気通信大学大学院の橋山智訓教授と共同で研究が進められているもので、IoT技術とネットワーク技術を融合させた結果、新型コロナウイルス感染症の予防に役立つシステムに仕上がっています。特に注目すべきは、呼気に含まれるCO2濃度をリアルタイムで計測し、その結果をもとに室内の密集度を評価し換気対策を視覚的に示すことです。これにより、参加者が安心して過ごせる環境を提供します。

「CLIP新型コロナ感染症予防支援システム」の料金は、1セットあたり月額6,000円（税別）からとなっており、初期登録費用などを含めると初年度の合計コストは10万円（税別）からとなります。対象となる室内面積は10m²から200m²まで対応が可能です。

今回の導入により、クリエイティブジャパンは安心・安全な学習環境の実現に向けて貢献するとともに、他の教育機関への普及も視野に入れています。教育界における新型コロナウイルス対策の第一歩となるこのシステムから目が離せません。クリエイティブジャパンは今後も、先進的な技術を駆使して社会に貢献していくことでしょう。

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