牛乳房炎に挑む
2026-09-02 13:51:05

麻布大学とカーブジェンがAIを駆使して牛乳房炎に立ち向かう!

牛乳房炎の適正診断と抗菌薬使用の向上に向けたAIシステム開発



近年、医療業界においてAI技術の応用が進む中、酪農業界でもその恩恵を享受する動きが加速しています。特に、麻布大学獣医学部とカーブジェン株式会社が共同で開発する牛の乳房炎原因菌同定AIシステムは、酪農経営における大きな進展をもたらすことが期待されています。このプロジェクトは、公益財団法人全国競馬・畜産振興会の支援を受け、日本中央競馬会(JRA)による2026年度畜産振興事業の一環として進められます。具体的な研究期間は2026年度から2028年度までの3年間で、麻布大学の河合一洋教授が事業責任者を務めます。

牛乳房炎の現状とその影響



牛の乳房炎は、乳牛の健康と生産性に深刻な影響を及ぼす病気であり、適切な治療が求められます。特に、抗菌薬が多用されるこの病気は、薬剤耐性(AMR)の問題とも密接に関連しています。AMRは、抗菌薬に耐性を持つ細菌が増加する現象で、国際的にも重要な課題とされています。G7やOECDによると、対策を講じなければ2050年にはAMRによる死亡者が年間1,000万人に達する可能性があると警告されています。

AIによる原因菌同定の重要性



乳房炎の適切な治療には、原因菌の正確な同定が不可欠です。従来、獣医師は培地上のコロニーの形状や色、光沢などを目視で判別してきましたが、熟練度が求められるため、より迅速で正確な方法が必要です。麻布大学とカーブジェンの共同開発するAIシステムは、スマートフォンで撮影した培地のコロニー画像をもとに、AIが原因菌を推定することを目指しています。これにより、経験の少ない獣医師でも容易に同定ができ、抗菌薬の慎重な使用が促進されることが期待されます。

事業の内容とそれぞれの役割



麻布大学は、研究設計や臨床試験、研修会の開催を通じて、実証実験の責任を担います。一方、カーブジェンは、AIアルゴリズムの開発、データ解析プラットフォームの提供など、技術的な内容に重点を置いています。共同で開発されるシステムは、麻布大学が有する長年の知見を活かしつつ、カーブジェンの革新的なAI画像解析技術によって、利用者にとって使いやすく、効果的なツールを提供します。

未来の展望と社会的意義



この共同開発の成果は、牛乳房炎の正確な診断を可能にし、抗菌薬の適正使用を推進することで、最終的には酪農業界全体の持続可能性に寄与します。多くの職種が利用できるように整備されたこのシステムは、診療体制の強化や生産者の経済効果の向上にもつながるでしょう。AMR対策の視点からも、この取り組みは重要な意味を持ちます。成長するAI技術を活かしながら、麻布大学とカーブジェンは、今後も産官学の連携を深め、より良い社会の実現を目指します。

コメント



河合教授は「牛の乳房炎は酪農経営に大きな損害を与える疾患です。私たちAIシステムが、すべての獣医師にとって便利な道具となることを期待しています」と述べました。また、カーブジェンの中島代表取締役も、「私たちの技術が酪農業界に貢献することに非常にワクワクしています」と語ります。

この共同開発は、未来の酪農における健康と安全を支える画期的な一歩となることでしょう。


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会社情報

会社名
カーブジェン株式会社
住所
東京都渋谷区神南1-5-13
電話番号

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