激団リジョロ第39回公演『わだち』『쉰다리』
激団リジョロの待望の第39回公演『わだち』と『쉰다리(スィンダリ)』が、2025年9月3日から9月7日まで、東京都杉並区の阿佐ケ谷シアターシャインで開催されます。この2本立ての公演では、家族というテーマを通じて、歴史と未来が描かれます。
公演概要
- - 日時: 2025年9月3日(水)~9月7日(日)
- - 会場: 阿佐ケ谷シアターシャイン(東京都杉並区阿佐谷南1-15-15)
- - チケット: 現在、カンフェティにて発売中です。
- - 料金: 前売4,300円、学割2,800円(高校生以下は無料、要学生証)
公演の初めに登場する『わだち』は、団長・金光仁三の書き下ろしによる新作です。この作品は、2022年の関西演劇祭でMVOや脚本賞、演出賞を受賞した『Recall』を基にしたもので、独自の作風が際立っています。
『わだち』のあらすじ
物語は、過去に日本に取り残された朝鮮人女性の生涯を辿ります。彼女は戦争を経て、3人の娘を育てながら、一緒に暮らすことを拒み続けました。時代が現代に進むと、孫が彼女の歴史を知ろうと、娘たちを食事に招待します。長女の口から語られる過去の物語は、再び、その足跡を辿ることになるのです。
『쉰다리(スィンダリ)』のあらすじ
2本目の『쉰다리』は、大阪の一貧しい家庭での物語が描かれています。父の死を受け、葬儀の準備を進める家族の間には、在日朝鮮人としての意識の違いが浮かび上がります。父の伝統を重んじる兄弟と、日本人になることを望む者たち、葬儀を避けようとする者などがそれぞれの思いをぶつけ、家族の中で壮絶な喧嘩が繰り広げられます。この家族の形が、死後何年も経ってもなお続く法事を通じて描かれ、その対立が年々激化していく様が語られます。
出演者とスタッフ
激団リジョロのキャストには、月海舞由、とみたまい、山形啓将、辛沙奈らが名を連ねています。スタッフ陣も金光仁三が作・演出を手掛け、舞台美術や衣装、音響などにおいてもこだわりが見られます。
チケット情報
チケットは全席自由で、税込4,300円。高校生以下は学生証提示で無料となりますが、チケットは事前にカンフェティでの購入が必要です。各公演の受付開始は開演の45分前、開場は30分前からとなっています。上演時間は約2時間20分です。
この公演は、激団リジョロの創立28周年を祝うものでもあり、観客にとって貴重な経験となることでしょう。家族の歴史を振り返る感動の作品をお見逃しなく。