岡山大学の中村有里技術職員が女性技術者育成功労賞を受賞

岡山大学の中村有里技術職員が輝かしい受賞

2024年8月27日、国立大学法人岡山大学の総合技術部に所属する中村有里技術専門職員が、「第10回女性技術者育成功労賞」を受賞しました。この賞は、女性技術者の育成に優れた成果を上げた技術者に贈られるものであり、中村技術専門職員の業績が高く評価されました。

受賞式は8月8日に如水会館で行われ、岡山大学からは総合技術部本部長の佐藤法仁副理事・副学長も参加しました。中村技術専門職員は、工学部が主催した国際連携セミナーの運営や、国際子ども化学実験教室などの活動を通じて次世代人材の育成に貢献してきました。これらの取り組みは、過去に「化学コミュニケーション賞2022」と「岡山大学・金光奨励賞」を受賞するなど、内外で広く認知されています。

中村技術専門職員は受賞の喜びについて、「工学教育を軸として実施してきた事業に評価をいただき、光栄です。性別や年齢を超えて学び合える活動を今後も続けていきたい」と述べています。

また、中村さんは日本工学教育協会から教育士の資格を取得しているほか、サイエンスコミュニケーターとしての認定も受けています。岡山での子育てを経験した彼女は、小・中・高・大学生に向けた国際化学交流プログラムを実現し、地域の未来を担う人材育成に力を注いでいます。

岡山大学も技術職員の人材育成を戦略的に進めており、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）」に採択され、研究力の向上や国際的な展開を推進しています。今後、技術職員の貢献がますます重要になっていくと考えられています。

佐藤法仁副理事・副学長は、「素晴らしい賞を受賞したことに感謝し、中村技術職員の取り組みに敬意を表します。女性技術職員のキャリア形成についても、組織としてさらに考察を深めていく必要があります」とコメントしています。

これは岡山大学における技術職員の育成やキャリアパス形成に向けた取り組みの一環であり、今後も地域の持続可能な発展に寄与することが期待されています。岡山大学の技術職員たちの新たな挑戦や活動に目が離せません。