小山田圭吾「炎上」の真相に迫る!東京五輪騒動の知られざる真実
2021年、コロナ禍で開催された東京五輪。開会式直前に発覚したスキャンダルにより、開会式スタッフが辞任し、急遽、小山田圭吾氏が音楽担当に就任しました。しかし、過去のインタビューで障がい者を「いじめ」ていたことを告白していたことが発覚し、小山田氏は大きな批判にさらされ、音楽担当を降板。その後、テレビ番組のレギュラーやライブ活動も自粛し、実質的な謹慎状態に。
この騒動について、小山田氏は週刊誌の取材に対し、過去のいじめに関する報道内容を否定しました。しかし、一体何が真実だったのでしょうか?
本書『小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相』では、ノンフィクションライターの中原一歩氏が、小山田氏本人へのインタビューをはじめ、開会式関係者、同級生、当時の雑誌編集長など、関係者への徹底的な取材を行いました。その結果、小山田氏を取り巻く「炎上」の裏には、27年前に遡る「嘘」が積み重ねられてきたという衝撃的な事実が明らかになったのです。
本書では、小山田氏が語った「真実」と、当時の雑誌記事に書かれた内容との食い違い、小山田氏が音楽担当を引き受けた経緯、降板に至るまでの緊迫した状況、そして小山田氏を取り巻く関係者たちの証言など、事件の全貌が詳細に語られます。
また、小山田氏を擁護する雑誌編集長の主張、小山田氏と編集長の関係性、なぜ小山田氏は27年間も「嘘」を語り続けてきたのかなど、事件の真相に迫るだけでなく、メディアの責任や倫理についても深く考察しています。
本書を読み終えた後、読者は小山田圭吾という人物について、そしてメディアのあり方について、新たな視点を得られるでしょう。
目次紹介
- - はじめに:激化していく炎上/「圭吾ってそんなキャラだっけ?」
- - 第1章:小山田が語った“真実”
- 「マスクはないほうがいいでしょうか」/二誌で語っていた“いじめ”とは/「全裸でグルグル巻」は本当なのか?/実際にした行為はどれなのか/小山田はなぜ音楽担当を引き受けたのか
- 漠然とした恐怖が現実となった日/過去にも問題視されていたいじめ記事/ついに始まった小山田への攻撃/家族への釈明と徹夜で書いた声明文/ホテルでの逃亡生活と殺害予告
- 開会式本番二カ月前の依頼/じつは小山田の名前を出さない約束だった/「オリンピックへの参加は辞退しましょう」/それでも続く炎上と二度目の殺害予告/太田光がメディアに抱いた疑問/訪れた殺害予告当日
- 芸能一家に生まれて/自由な教育の和光学園/オザケンとの出会い/秋田県の宿舎で何が起こったのか/沢田君は友だちだったのか
- フリッパーズ・ギターの伝説/『ロッキング・オン・ジャパン』と山崎洋一郎/原稿チェックなしというポリシー/山崎は小山田の理解者だった/問われる『ロッキング・オン・ジャパン』の姿勢
- しゃべってしまった責任/小沢を意識しての発言だったのか/何度もあった訂正・謝罪のタイミング/二〇一八年に弁護士から「放置すべきではない」/小山田事務所と山崎の水面下での交渉/今、小山田は山崎に対して何を思うのか
- 「幕が下りる直前まで怖かった」/肩透かしを食らった復活劇/書きっぱなしのメディア/当事者たちの責任と悔恨/もし、あの夏をやり直せるなら
著者プロフィール
中原一歩(なかはら・いっぽ)
ノンフィクションライター。1977年佐賀県生まれ。著書に『最後の職人池波正太郎が愛した近藤文夫』(講談社)、『小林カツ代伝 私が死んでもレシピは残る』(文春文庫)、『マグロの最高峰』(NHK出版新書)、『「㐂寿司」のすべて。』(プレジデント社)、『寄せ場のグルメ』(潮出版社)他多数。本書のもとになった検証ルポ「小山田圭吾事件」(週刊文春 電子版)で、2022年「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞。
書誌情報
書 名:小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相
著 者:中原一歩
発 売:2024年7月24日
定 価:1650円(税込)
判 型:四六判 ソフトカバー
頁 数:288
ISBN:978-4-16-391877-8
書誌URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163918778