医療モール分析ダッシュボード 北海道版の公開
株式会社マゼランメディカルは、医療モール市場の動向を可視化するダッシュボードの北海道版を新たに無料で公開しました。このダッシュボードは、医療モール経営の指針を提供することを目的としており、今後も全国各地のデータを発表する予定です。
医療モール市場の現状
北海道内の医療モール131件のうち、85%に当たる112件が札幌市内に集中しています。市場は1990年には6モールでしたが、2025年には131モールに達する見込みであり、35年間で約22倍に拡大しています。
この状況は、医療モールの集中が特に札幌市内で顕著であり、都市部と地方との二層構造を形成していることを示しています。札幌市内では、モールの64%が鉄道徒歩圏内に位置しており、「駅近」が一般的です。一方で、市外のモールの多くは車やバス移動を前提とした郊外型の立地が多いという特性があります。これは、北海道の広大な土地と厳しい気候に起因していると考えられます。
ダッシュボードでできる分析
本ダッシュボードは、「全体概況」「需要推計」「薬局」の3つのカテゴリから成り立っており、それぞれの情報をインタラクティブに可視化しています。
全体概況
エリア別の医療モールの軒数や診療所数、立地特性、診療科目構成、およびGoogleレビュー評価を地図で分析することができます。この情報は、医療モールの立地戦略に関する重要な指標となります。
需要推計
2050年までの将来人口や高齢化率を考慮した医療需要のポテンシャルを確認できるほか、地価データを基に市区町村単位での立地リスクやポテンシャルも把握できます。
薬局分析
新たに追加された薬局カテゴリでは、医療モール内に存在する110件の薬局を調査し、開設者ごとに可視化することで、どのチェーンがどのエリアで成長しているかを明らかにします。全体の約4割を占める上位3社の動向にも注目が集まります。
札幌市内の医療モール分析
札幌市内の112モールを10区別に分析した結果、区ごとの人口特性に基づく4つの類型が浮かび上がりました。これにより、各区の医療モールの特徴が明確になり、地域に応じた医療提供のあり方を示しています。
- - 都心多機能型(中央区) : 有名な医療モールが36件あり、均整の取れた医療サービスが提供されています。
- - 駅近ファミリー住宅型(北・西・豊平・東区) : 子供の診療を重視し、駅近の住宅地が特長です。
- - 成熟・高齢化型(厚別区・白石区・南区) : 患者が高齢化し、診療科構成が複雑な一方で患者の満足度には課題があります。
- - 郊外・新興型(清田区・手稲区) : 発展途上であり、さらなる医療モールの可能性を秘めています。
今後の展望
マゼランメディカルでは、2026年12月までに全国の医療モールに関するデータを随時公開する予定です。医療モール経営者への支援を強化し、経営に役立つ情報を発信していきます。
このダッシュボードは、医療モールの運営や戦略に対する新たな視点を提供するだけでなく、地域の医療環境をより良いものにするための指針ともなるでしょう。関心のある方は、公式ウェブサイトからダッシュボードをぜひご覧ください。