ホスピタル・ファシリティドッグ アニーが引退
神奈川県立こども医療センターで活躍していたホスピタル・ファシリティドッグのアニーが、10歳の誕生日を迎え、引退することが発表されました。アニーは2017年9月以来、この病院で多くの子どもたちに癒しと希望を与え続けてきました。
アニーの経歴
アニーは2016年生まれで、ハワイの「アシスタンス・ドッグス・オブ・ハワイ」でトレーニングを受けた後、神奈川県立こども医療センターの初代ファシリティドッグとして就任しました。病院スタッフの一員としてハンドラーの森田優子さんと共に、8年半にわたり大勢の子どもたちを笑顔にしてきました。
その性格は非常に明るく、病棟での人気者でした。アニーが出会った子どもの数は17,000人を超え、「アニーがいたから入院生活が楽しかった」「アニーが1番の薬だった」といった声が寄せられています。
引き継ぎ式
アニーは9歳の誕生日を機に徐々に業務を後任のファシリティドッグ、オリに引き継ぎ、昨年11月には正式な引き継ぎ式を行いました。引き継ぎ式の様子は映像として公開されており、アニーの旅立ちを祝う多くの人々の姿が見受けられました。
支援を受けた企業や団体
アニーの活動には多くの企業や団体が支援を行ってきました。アクサ・ホールディングス・ジャパン、ジョンソン、そして「歯の妖精TOOTH FAIRY」プロジェクトなどの支援がありました。これらの支援に感謝の意を表しつつ、アニーは次の世代の犬にその役割を託しました。
ホスピタル・ファシリティドッグの役割
ホスピタル・ファシリティドッグは、患者とのふれあいを通じて、痛みや不安を軽減する役割を担っています。専門的なトレーニングを受けた犬が、ハンドラー(看護師)と共に活動し、子どもたちの心のケアだけでなく、医療プロセスにおいても支援を行います。
日本国内では神奈川県立こども医療センターのほか、静岡県立こども病院、東京都立小児総合医療センター、国立成育医療研究センターの計4カ所でファシリティドッグが導入されています。2026年には新たに兵庫県立こども病院でもファシリティドッグが導入される予定です。
シャイン・オン・キッズの使命
NPO法人「シャイン・オン・キッズ」は、小児がんや重い病気の子どもたちとその家族に向けて、心のケアプログラムを提供しています。動物介在療法であるファシリティドッグプログラムをはじめ、アート介在療法やオンライン学習支援プログラムなどを展開し、今後も全国の病院で活動を広げることを目指しています。
アニーが示してくれた愛と希望は、彼女の引退後も多くの子どもたちに引き継がれていくことでしょう。