ペット飼育に関する意識調査2024年版
2024年10月、株式会社クロス・マーケティングは全国の20~69歳の男女5,000人を対象に「ペットに関する調査」を実施し、ペットの飼育に関する意識や行動についての結果を発表しました。今回はその中から特に注目すべき点をご紹介します。
ペット飼育意向とは?
調査によると、ペットを飼っていない人のうち、今後飼育したいと考える人は31%という結果が出ました。この割合は2年前と変わらず、ペットに対する関心は依然として高いことが伺えます。また、過去にペットを飼育したことがある人は55%が再度飼育したい意向を示しており、経験がある人の方が飼育意向が高い傾向にあるようです。
特に、飼いたいペットの種類として「犬」が63%、「猫」が55%と、犬と猫が人気のペットであることは明らかです。さらに猫に関しては、2年前よりも飼いたいという意向が高まっているとのことです。
飼育に対する懸念
ペットを飼うことに対する懸念もいくつか挙げられています。調査では、最も多くの人が「ペットを置いて長時間留守にできない」「お金がかかる」といった点を気にしており、それぞれ約40%が同様の不安を抱えていました。加えて、「ペットロス」「病気になること」「掃除の手間」といった理由も3割程度の人々に懸念されています。特に50代〜60代の世代からは「自分が死んだ後どうなるか」という将来の不安も挙げられています。
動物カフェとペットロボットの利用意向
調査では、動物カフェの利用意向も取り上げられました。今後ペットを飼いたいと考えている層では、動物カフェの利用意向は56%に達しました。これに対して、ペットロボットやエンターテインメントロボットの試用意向は19%であり、特にペット飼育希望者の間で関心が高まっています。この試用意向は、2年前よりも上昇している傾向が見られました。
ペットを捨てることへの厳しい意見
最近問題視されているペットの遺棄に関する意見についても触れられています。調査では、ペットを捨てることに対して「許容できない」と答えた人が57%、さらに「まあ許容できない」とした人を加えると合計で74%になりました。この傾向は年齢が高くなるほど強く、特に50代〜60代では8割以上が捨てることを許せないと回答しています。一方で、20代では41%が「仕方がない」との意見を持っており、他の年代に比べてペット遺棄に対する意識が低い結果となりました。
調査方法と会社情報
この調査は全国47都道府県を対象に、インターネットを利用したリサーチ手法で実施されました。調査期間は2024年の10月4日から6日までで、有効回答数は5,000サンプルです。株式会社クロス・マーケティングは2003年に設立されたマーケティングリサーチ会社で、様々な市場調査やコンサルティングサービスを提供しています。
詳しい調査内容については、レポートをダウンロードすることでチェックできます。興味がある方はぜひご覧ください。